名探偵コナン1025話 感想&考察。赤井務武は生きている?なぜメアリーは幼児化したのか?【サンデー感想】

名探偵コナン1025話で、黒の組織に関する多くの新事実が発覚。

これにより、

  • 赤井務武は生きているのか?
  • 誰がメアリーを幼児化させたのか?

などなど、新たな疑問も生まれました。

果たしてその真相はどこにあるのか。今回は、名探偵コナン1025話から気になったポイントを考察します。

 

1. 赤井務武は生きているのか?

世良「ロンドンでパパに会いに出て行ったママが…少女の姿で帰って来たのを目の当たりにしてなきゃね!」
(名探偵コナンFile.1025より引用)

今回、メアリーが幼児化した経緯の一端が明らかになりました。どうやらメアリーは務武に会うために外出し、幼児化して帰宅したようです。

この描写により、務武が生きている可能性は高まったと思います。その理由は2つ。

 

1つ目の理由は、メアリーが情報を信用していること。

「実は務武が生きていた!」なんていかにも怪しい情報を、メアリーが簡単に信じるわけがありません。つまり務武の生存は、メアリーを突き動かすくらいには根拠のある情報だったのだと思います。

とはいえ、務武に会うなら娘である世良と一緒に行かないのは不自然。そう考えると、メアリーは警戒して世良を連れていかなかった可能性もあるので、情報を完全に信じていたわけではないかも。

 

2つ目の理由は、メアリーを送り出す世良の様子。

名探偵コナンFile.1025より引用

まあ、一点の曇りもない笑顔ですよね(笑)。メアリーはともかく、少なくとも世良は情報を完全に信じている様子です。

メアリーほどではないにせよ、世良も高い推理力の持ち主。その世良がまるで警戒していないということは、情報に不審な部分はなかったはず。

 

以上を踏まえると、「実は務武が生きていた!」という怪しげな情報は、それなりに根拠がある模様。

結果的に罠だったことを差し引いても、務武が生きている可能性は高まったと思います。

 

2. メアリーと世良は「務武の変装」を見た可能性も

ただし、メアリーと世良は「務武の変装」を見て情報を信じた可能性もあります。

その場合、変装した人物(おそらくラム)とベルモットは協力関係ということに。実際にラムは裏切りシリーズでベルモットを動かしているので、十分に現実味のある線です。

 

また、このパターンの場合、現在のラムが変装している可能性も高まります。

灰原「屈強な大男だとか…女のような男とか…年老いた老人とか…それらが全部影武者だって言ってた人もいたわ…」
(名探偵コナン86巻より引用)

もっと言えば、「女のような男」「屈強な大男」「年老いた老人」などの特徴も、すべてラム本人の変装によるものかも。ラムは素顔を悟られないために、ベルモットの手を借りて常に姿を変えているということ。

これならよく言われる「脇田がNo.2のルックスじゃない」という問題も解決ですね(笑)。

 

とはいえ、ベルモットは日本を拠点に活動しており、イギリスでラムをサポートしたとは考えづらいのも事実。

たとえば「ベルモットが務武に変装し、その姿をビデオレターで撮影する」などの手段なら日本からでも可能ですが、ちょっと回りくどいです。

やはりメアリーと世良は、「務武の変装」以外の情報を掴んだのだと思います。

 

3. メアリーを幼児化させたのは務武ではない

また、今回の描写で「メアリーを幼児化させたのは務武では?」と思った人もいるのではないでしょうか。確かに少し怪しいですが、その可能性は低そうです。

 

というのも、もしメアリーが務武に嵌められたなら、口調が元に戻っているはず。

秀吉「どうしたの母さん?口調がまるでお父さんみたいだよ?」メアリー「今日から私が父親代わりという事だ…」
(名探偵コナン92巻より引用)

そもそもメアリーは、世良や秀吉の父親代わりになるために、務武の口調を真似ていました。これは務武に対するリスペクトがあるからこそ。もし務武に嵌められたなら、口調は元に戻っていないとおかしいです。

 

さらにメアリーは、敵対している相手のことを「奴ら」と呼んでいます。夫である務武を「奴ら」と呼ぶのは違和感がありますよね。

だとすると、メアリーを罠にかけたのは、

  • 務武のフリをした別人
  • 務武本人だが、メアリーはそれを理解していない

のどちらか。メアリーを騙し切る難しさを考えると、前者の可能性が高そうです。

 

一方で、メアリーは明らかに人畜無害なコナンのことを執拗に疑っています。

メアリー世良「暗がりに鬼を繋ぐが如く…江戸川コナンに気を許すな…10年前に会ったあのボウヤとはまるで別人なのだから…」
(名探偵コナン90巻より引用)

もしかしたらこれは、「絶対的に信頼していた相手から裏切られた」という経験に基づいた思考かも。そう考えると、メアリーが務武に裏切られた可能性もゼロとは言い切れません。

 

4. メアリーを幼児化させたのはラム

では、メアリーを幼児化させた犯人は何者なのか。ちょっと雑な推理ですが、現在がラム編であることを考えると、おそらくラムなんだと思います。

 

ラムがメアリーを幼児化させたと考えると、辻褄が合うことも多いです。たとえば、水無玲奈がメールを送ってきたタイミング。

もしラムがメアリーを追ってイギリスから日本に上陸したのだとすれば、水無のメールのタイミングはドンピシャなんです。どういうことか説明しますね。

 

火傷赤井「フッ…相変わらずだな…真純…」世良「しゅ…秀兄?」
(名探偵コナン78巻より引用)

ミストレ編で安室とベルモットは、世良の反応を見ることで赤井の生死を確かめています。しかし、それでも赤井の死を確信できなかった安室は、その後も調査を続けます。

赤井「バーボン…いや…今は安室透君だったかな?」
(名探偵コナン85巻より引用)

そして、緋色編で赤井と電話越しに接触し、赤井がやはり生きていたことを知ります。当初は赤井を組織に売るつもりの安室でしたが……。

ベルモット「だから言ったじゃない!あの赤井が生きてるわけないって…」安室「ええ…僕の取り越し苦労でした…」
(名探偵コナン85巻より引用)

結局、安室はベルモットに「赤井はやはり死んでいた」と報告しています。

おそらく安室はこのタイミングで、赤井の死をボスにも報告していたのではないでしょうか。

 

ジン「あの方の許しは…受けているのか?」ベルモット「ええ…ボスは慎重居士…石橋を叩き過ぎて壊しちゃうタイプだから…」
(名探偵コナン65巻より引用

そもそも忘れがちですが、「赤井の生死の調査」はボス公認のれっきとした任務。調査を完了したら当然、安室はそれを報告しないといけません。

そして、報告の内容にはおそらく、「赤井の生死を確かめた方法」も含まれるはず。

つまりこのとき、安室は「世良を利用して赤井の死を確かめたこと」も報告したのだと思います。

 

だとすると、緋色編の直後に水無怜奈からメールが届いたのは、まさにドンピシャのタイミング。

つまり、ラムは安室の報告で世良が日本にいることを知り、その母親のメアリーも日本にいると考えた。水無から送られてきた「RUM」という3文字には、「ラムがイギリスから日本に上陸した」という意味が込められていた

そう考えると、辻褄が合うのではないでしょうか。

 

名探偵コナンという作品は、今回の72巻でロンドン編(世良がコナンをテレビで確認)→73巻で世良登場のように、水面下での動きを時系列に反映させる傾向があります。水無のメールもこのパターンということ。

 

とはいえ、その割にはラムから世良への接触はありません。脇田が小五郎を経由して世良への接触を目論んでいる可能性はありますが……。この辺りはもう少し詰めなきゃいけませんね。

 

5. メアリーは自ら薬を飲んだ?

また、これまではメアリーが幼児化した理由として、「誰かに薬を飲まされた」のではなく「自ら薬を飲んだ」という可能性も指摘されてきました。

ただ、今回の描写でその線は薄くなったのではないでしょうか。理由は、メアリーが雨でズブ濡れになっているから

 

雨に打たれたということは、傘も差せないような想定外のアクシデントに見舞われた証拠。

外敵によって追い詰められた状況だったのは確実なので、シンプルに「誰かに薬を飲まされた」と考えて良さそうです。

 

6. 幼児化は「事例を見ているから想定できる」

コナン「新一兄ちゃんって高校生でしょ!? ボクなワケないじゃなーい!!」世良「ああ…普通の人ならそう思うだろうね…ロンドンでパパに会いに出て行ったママが…少女の姿で帰って来たのを目の当たりにしてなきゃね!」
(名探偵コナンFile.1025より引用)

また、おそらくこのセリフは作者からのヒント。

以下の記事でも書きましたが、幼児化という非現実的な現象は、基本的に実例を見ない限り信用できません

若狭留美(若狭先生)を徹底考察!正体は浅香?ラムではない根拠とは?【名探偵コナン考察】

2017年12月7日

たとえば、作中トップクラスの推理力を持つ赤井でさえ、「コナン=新一」を確信できたのはメアリーの幼児化後。同じように安室も、コナンの正体に辿り着いている様子はありません(薄々勘づいているとは思うけど)。

今回の描写により、「幼児化を見たことのない人物には幼児化を推理できない」という基準がより明確になったわけです。

 

だとすると、やはり若狭とメアリーは繋がっている可能性が高そう。

作中で幼児化しているのは、コナン、灰原、メアリーの3人のみ。若狭は登場当初からコナンに探りを入れており、おそらく「コナン=新一」に気づいています。

つまり、若狭はコナン以外の幼児化の事例を見たことがあるはず。そして、若狭が灰原に興味を示していないことを踏まえると、消去法で残るのはメアリー。

 

ちなみに、黒田もコナンの実力を見抜いていますが、これはあくまでも安室からの報告で「只者じゃない」と知っている程度かなと。黒田が「コナン=新一」を知っているなら、部下である安室もそれを知らないとおかしいので。

「黒田=裏理事官」であると考えた場合の話です。 

 

……こう考えると、推理の組み立て方だけでコナンの正体を見抜いた服部はすごいな(笑)。

 

まとめ

ということで、名探偵コナン1025話で気になったポイントを考察しました。

今回取り上げた以外にも、

  • 宮野夫妻が研究していた「銀の弾丸」の正体とは?
  • 「仮面ヤイバーがアゼンジャーズに加わったこと」は何を暗示しているのか?

なども考察したかったですが、そこそこ大きな話になるので、また個別の記事を作りたいと思います。

Twitterでもショートな考察を更新中。








8 件のコメント

  • はじめまして。いつも事件のトリックだけではなく、登場人物の心理面からの深い考察に感嘆しながら楽しく読ませて頂いております。今回、赤井務武は生きている可能性が高まったとの考察を拝見してとても嬉しいです。そこで気になるの事があるのですが、
    ①黒田管理官=赤井務武の変装の可能性はありますか?
    二人の色々な情報より同一人物かも?と期待していますが、「目」の描写に疑問があります。黒田管理官の右目を見開いた描写をどう思われますか?赤井務武の右目は普通だけど左目が髪で隠れており、よくか分りません。
    ②RUMはずっと1人で若返りor不老なのか、又はコードネームを継承して複数人いるのか?複数人いる場合、歴代RUMが全員「義眼」なのでしょうか?
    Hiroさんはどう思われますか?おかしな文章ですみません。お返事頂けましたら嬉しいです。
    これからも事件・組織編考察を楽しみにしています。

    • 考察をご覧いただきありがとうございます!!ご質問について自分なりに回答しますね。


      務武と黒田は別人だと考えてます。理由はいくつかありますが、一つは務武が変装術を持ってないこと。変装するにはベルモットの助力を得る必要があり、それだと黒田=ラムと考えるしかないのでいろいろ無理が出るかなと。


      個人的にラムのコードネームは継承されてないと思ってて、その理由は読者の「ラムはぬかったのになぜ見逃されてるの?」という主旨の質問に対し、青山先生が「No.2だから」と答えてるから。つまり17年前のラムと現在のラムは同一人物なんですよね。

      仮にラムのコードネームが継承されてた場合は、組織の気配を放った若狭が先代のラムの可能性が高そうです。ただ、それよりは宮野エレーナのコードネームがシェリー、シャロンのコードネームがベルモットで、それぞれ娘に継承されたという設定なのかなと踏んでます。

      • Hiro様
        早々にお返事をありがとうございます。
        ①仰るとおりですね。二人は年齢が合う位で、顔をよく見比べたら顎・鼻筋等全く違いますね!務武の生存を期待するあまり思い込んでいました笑。②RUMにコードネーム継承無し。明快な回答を有難うございます!義眼の件でもやもやしていたのですが、スッキリしました。
         黒田は17年前の事件を現場で見ており、脇田(RUM)も17年前と同じ人物で、若狭先生も事件の関係者。3人が各々どんな形で17年前の事件に関わっていたのか…物語の進展が益々楽しみになりました!これからもHiroさんの考察を楽しみにしております。

  • 18巻で灰原は「動物実験の段階で、一匹だけ死なずに幼児化したマウスがいたからこの仮説は容易に立てられたわ…」
    「工藤新一はアポトキシン4869をのまされ…幼児化した可能性があるってね」
    と仮説立ててるから薬の開発に携わった人間なら幼児化は予想できるね。

    • コメントありがとうございます〜!

      ご指摘の点は理解してるんですが、あえて除外して考えてます。薬の研究者で伏線レベルの描写があるのは「宮野夫妻の先代」と「エピソードゼロで灰原が連絡を取ってた人物」だけで、あとは完全な新キャラというパターンになってしまうので。また、伏線にはある種の特異性や不自然さが必要なので、「ラボの仲間」とかはただのモブと認識してます。

      他にもピスコみたいに「研究を知ってる+幼少期の顔を知ってる」とか、例外は結構ありますよね。このブログでは、わかりやすさや文脈づけを重視してあえて例外を書かなかったりしてるんですが、さすがに「事例を見なきゃ想定不可能」はややこしかったかも…すみません。考察ってそのまま出すと超難解になっちゃうので、頭の中にある思考の過程をどこまで出すかは苦心してます。笑

  • 突然のコメントすみません
    上にも出ている世良がメアリーを送り出すシーン、迎え入れるシーンで扉が外開きになっているのですが、普通欧米では玄関の扉は内開きだと思うのですが、この点についてどのようにお考えでしょうか?単なるミスなのでしょうか?

    • コメントありがとうございます!

      気づきませんでしたが、単なるミスだと思います!この場面で世良とメアリーがイギリスにいたことは疑いようもないので…。

      • そうですか…
        今までイギリスやアメリカ、日本の習慣の違いにこだわりを持っていただけに、この重要なシーンでのミスは残念ですね(>_<)

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    ABOUTこの記事をかいた人

    子供の頃にベルモットの変装トリックに騙されて以来、生粋のコナンファン。考察は「DEATH NOTE」などにも似た頭脳エンタメだと思います。読み物として面白くなるように「わかりやすさ」と「サプライズ」を大切にしています。本業も物書き。