名探偵コナン1027話 感想&考察。脇田兼則の正体はラムか、それとも公安か。【サンデー感想】

安室と長野県に行くということで、ファンの期待を集めていた名探偵コナン1027話。

蓋を開けてみれば、予想だにしなかった脇田兼則の登場回になりました。

そんな脇田ですが、ラムである可能性は高まったと思います。

今回は、疑惑の名探偵コナン1027話から気になったポイントを考察します。

 

▼暗号についての考察はこちら

名探偵コナン1027話 暗号に込められた「宣戦布告」と、犯人の考える「殺人のルール」【サンデー感想】

2019年2月14日

 

以下、ネタバレ注意です。 

脇田兼則の正体はラム

さて、今回の描写で、脇田がラムである可能性はさらに高まったと思います。どういうことか解説しますね。

 

根拠1:脇田と安室は面識がある

最初に重要なポイントは、脇田と安室はどうやら顔見知りであること。それどころか、2人は今回の話で協力しあっている節さえあります。

安室「ミステリー好きな人がベストなんですよね?」
(名探偵コナン1027話より引用)

旅の同行者を探す小五郎に対し、安室はこう発言。ですが、これは話を誘導するためのセリフです。

なぜならこの場面、別にミステリー好きに限らず、捜査に役立つならどんな人でもベスト。そこまでの話の流れを見ても、あえてミステリー好きに限定するような文脈はありません。

つまり、安室は脇田のミステリー好きを知った上で、同行者として選ばれる流れを意図的に作っている

 

コナン「そうやってあおってプレッシャーをかけて…仲間のジョディ先生が現れたら気が緩んで口が軽くなる…その心理を利用されたんだよ!!」
(名探偵コナン85巻より引用)

▲心理的な誘導は安室の十八番。過去にはコナンも出し抜かれています。組織でも随一という安室の「情報収集能力」は、単純な情報網の広さではなく、相手を操って情報を引き出すスキルに支えられている。

 

その直後に脇田が登場したのも、もちろん偶然ではありません。

おそらく安室は、蘭からの誘いを事前に脇田と共有していた。そして脇田は、小五郎の武勇伝を聞きにきたのを装って、長野県に旅する一向へと加わったということ。

 

脇田「小五郎師匠の一番弟子の…お兄さん?」安室「えぇ…こちらこそ…」
(名探偵コナン1027話より引用)

安室と脇田のこのやり取りも、いかにも含みのある雰囲気ですよね。お互いのことを知っているのにあえて偽りの身分を口にするのは、漫画やドラマでは定番の演出。

 

根拠2:小五郎に近づく理由があるのは組織だけ

さて、安室と脇田に面識があるとすると、脇田の正体はラムか公安のどちらか。

ここで振り返りたいのが、脇田は毛利探偵事務所に接近してきた人物であることです。

 

公安には、小五郎に近づく理由がありません

小五郎を探るなら安室に命じれば十分ですし、そもそも小五郎がただの探偵に過ぎないのは、安室の調査によって明らかになっています。

 

かといって、脇田の目的はコナンでもなさそう

黒田や若狭と違って、脇田はコナンをマークしている様子がありません。つまり、脇田は安室からコナンの情報を伏せられている。

 

一方で、組織には小五郎を探る動機があります

ジン「それより気がかりなのは眠りの小五郎だ…今朝のその事件、奴がまた一枚噛んでたらしいじゃねぇか…暗がりに鬼を繋ぐが如く…鬼だったとしたら眠ってるうちに始末しねえとな…」
(名探偵コナン90巻より引用)

それどころか、ジンが小五郎に再び目をつけたばかり。「眠ってるうちに始末する」と話し、早期の行動を匂わせています

ジンのこの描写が90巻、脇田の登場が92巻なので、タイミングもドンピシャです。

 

そう考えると、脇田が眼帯を外そうとしたのも、小五郎が興味を示すかを確認するため。事実、脇田はその次のコマで探るような目つきになっています。

眼帯を外そうとしたのは初登場回を含めて2度目なので、これは狙いを持った行動のはず。

 

根拠3:脇田=ラムであることを暗示する描写

さらに1027話には、脇田=ラムであることを暗示する意味深な描写もあります。

 

まず、最も不可解なのが冒頭のババ抜き。安室の手札だったダイヤの8を脇田が引き、最終的にコナンの手札になっています。

今回の事件のヒントである「グルっと1周」を示した描写だと思いますが、これはおかしい。

なぜなら、ババ抜きではカードが「グルっと1周」することはありえないから。必ずどこかでペアができるように作られているゲームです。

安室とコナンの手札に8はない。つまり、8のペアができたのに捨てなかったのは脇田ということ。

 

問題は、これが意図的に行われた行動かどうか。

接待プレイをして周囲の油断を引き出そうとした可能性もありますが、脇田はコナンに対してノーマークなので、小五郎が上がったあとで必要な行動とは思えない。

 

もしかしたら脇田は、左目だけでなく右目にもなんらかの問題を抱えていて、手札を見落としたのかもしれません。

そもそも「ラム=義眼」という設定は、「ラムは目が不自由な人特有の行動をする」というヒントでもあります。今回のババ抜きは、その描写の一つだったのではないでしょうか。

 

また、それ以外にも意味深な描写はあり、

(名探偵コナン1027話より引用)

▲ハートの4のマークが、ジョーカーによって1つだけ隠れている。これは、コナン・小五郎・安室・脇田という4人のうち、1人だけ悪人が紛れていることを示しているのかもしれません。

脇田「自分を謀る裏切り者がわかるじゃないですか…」
(名探偵コナン1027話より引用)

▲「自分を謀る裏切り者」というセリフも、脇田(ラム)と安室(バーボン)の関係を暗示した青山先生のトリックだと思います。

 




「脇田=公安」と解釈できる描写もあった

一方で1027話では、「脇田=ラム」ではなく「脇田=公安」と解釈できる描写もありました。

ここまでの内容と矛盾するようですが、結構その描写が多いので、紹介させてください。

 

描写1:小五郎はハズレを引かない

小五郎「引いちゃならねぇハズレだけは割とピンと来るっていうか…」
(名探偵コナン1027話より引用)

まずはこのセリフですが、自分の弟子がどちらもハズレではないという暗示かも。だとすれば、脇田は安室と同じように悪人ではないことに。

しかも、直後に脇田のセリフで「ハズレにピンと来るなら、自分を謀る裏切り者がわかる」と補足させています。つまり「脇田=ラム」なら、小五郎は脇田を“ハズレ”だと見抜けるはず。

 

とはいえ、その場面でコナンは「馬券は外してるけどな…」と考えています。これにより青山先生は、小五郎の勘の正確性を曖昧にしている。これだけではなんとも言えませんね。

 

描写2:「一番弟子」というセリフ

脇田のモデルは「あしたのジョー」の丹下段平。主人公・矢吹丈のボクシングの師匠であり、一部では「安室にボクシングを教えたのも脇田では?」と言われています。

それを前提に考えると、今回の話で「一番弟子」というセリフが目立つのは、安室と脇田の師弟関係を示しているようにも。

脇田「小五郎師匠の一番弟子の…お兄さん?」
(名探偵コナン1027話より引用)

このセリフも、自分の弟子なのに他人の弟子であるかのように接しているなら、なかなか皮肉が利いています。

 

描写3:タイトルである「探偵の目」

1027話のタイトルになっている「探偵の目」ですが、これは謎に包まれている「脇田の目」と掛けたのかもしれません。

つまり「探偵の目=脇田の目」ということ。探偵は基本的に味方を指している言葉だと思うので、「脇田=味方」とも考えられます。

その他、コナンは安室に「暇なのか?公安」、脇田に「この人も自由だな」と考えており、同じ評価を下しているのも気になったポイント。これでどちらも公安の任務だとしたら面白いですよね。

 

描写4:安室に緊張している素振りがない

また、そもそも「脇田=ラム」にしては、安室に緊張した様子がないのも不可解です。

コナンに手を出さないとわかっているベルモットと違い、ラムをコナンに近づけるのは普通に危険。実際に新一の調査を命じられたときは焦っていました。

とはいえ、「脇田=ラム」だからこそポーカーフェイスを貫いているとも考えられます。これについてはどうとでも解釈できてしまいますね。

 

……などなど、「脇田=公安」と深読みできる描写を紹介しましたが、結局のところ深読みは深読みだと思います。

「脇田=公安」だとすると、矛盾だらけです。

先ほどお話しした「小五郎に近づく理由がない」「安室は脇田にコナンの情報を伏せている」などもそうですし、単純に黒田や若狭がラムだとこれまた矛盾だらけ、というのもそう。

論理的に考えれば、脇田の正体はほぼラムで決まりだと思います。

 

考察の結論

3 Lines Summary

  • 安室と脇田には面識がある
  • 脇田が小五郎に近づく動機は「組織だから」
  • 脇田はラム濃厚だが、一方で味方だと暗示する描写も多い
Twitterでもショートな考察を更新中。








16 件のコメント

  • 考察に見いってしまいました。
    とても楽しく拝見させていただきました。
    ありがとうございます。

    黒田さんは裏管理官というのはほぼ間違いないかと感じています。
    ただ残りの若狭と脇田については異なる考えです。

    長くなるので若狭先生をメインで意見させていただきます。
    私はこの若狭先生がラムと考えています。
    理由としては、
    まずリストを何故持っているか気になります。
    むしろこれは組織の人間と断定出来るのでは?と思っています。
    あとはそもそも若狭がラムでなければ今頃若狭は生きてないと思います。
    堀田の事件でラム関連に対しあれだけ早い対応を組織はしました。
    若狭先生については、新聞に載るほど大きな注目を浴びました。(実際に黒田や脇田も反応)
    これについて組織が把握しないわけがないですし、若狭先生がラムでなければ組織が次の日にでも始末しに行っているはずと思います。
    そんな事があったのに生きているのは若狭先生がラムだからではないでしょうか。
    まだまだありますが長くなるので一旦こちらで辞めておきます。笑

    脇田については、ジンが用意した黒の組織の刺客もしくは公安だと思います。
    あとはラムはコナン側の味方サイドになりこのラム編で亡くなってしまうと予想しています。

    長文失礼しました。

    • お返事遅れてごめんなさい!楽しくご覧いただけて幸いです。ありがとうございます。

      若狭についてはラムだと矛盾する点が結構多いので、そこをどうクリアできるかが肝だと思います!ラムであることを肯定する要素より、否定する要素に目を向けるとキツイかな〜と。

      ですが、ここからどんでん返しが決まったら面白いですし、今後の展開をワクワクしながら見守りたいと思います!

  • 一部、さすがに考え過ぎでは?と思いながらも(笑)、楽しく読ませていただきました。
    ところでトランプはなんとなくコナン君の持参品ですかね?もし今後このトランプから脇田(ラム?)の指紋入手!という展開になったらおもしろいですね。少なくともぐるっと回ったダイヤの8には脇田の指紋が付いてますし。

    • お返事遅くなり失礼いたしました!

      自分でも考えすぎだと思います(笑)。なるべく多くの可能性を網羅しておこうと思い、一応書いておきました(笑)。

      確かに脇田の指紋を入手できたのは、特に公安にとっては大きいかもしれませんね。今後の展開に期待です!

  • 初めまして。いつも楽しく拝見させていただいています。

    私も三人の中では脇田がラムだと思います。
    今回の話の中で記事に載せた以外にも脇田がラムだと暗示している描写があると思いました。
    それは舞台となる教会について小五郎が「悪い霊でも棲みついてそうだ」という発言に対して述べた、
    脇田が「止めてくだせぇ…そういうの苦手なんですから…」というセリフです。

    「脇田=ラム」だとすると、ラムが霊が苦手な理由。
    それは「ラムにとって死んでいるはずの人間が本当は生きている」ことを恐れているのではないでしょうか。
    つまり、赤井務武と工藤新一のことです。
    赤井務武はラムを隻眼にした可能性のある人物であり、工藤新一はラムが直々に安室に調査を依頼した人物、どちらも生きていればラムや組織にとって害となる人物として恐れているのではないでしょうか。
    霊が苦手という発言でラムが彼らを恐れていることを暗示するためにこのような描写を入れたのではないかと思います。

    ちなみに緋色の疑惑の中でベルモットが赤井秀一のことを「亡霊」と呼んだことがあり、実は生きている可能性のある人間を霊と表現するのは飛躍しすぎた考えではないかなと…

    長文失礼しました。

    • いつもご覧いただきありがとうございますー!

      おお、ありそうですね。面白いです。もしそうだった場合、普通の人間は「死んだはずの人間が生きている」なんて発想は出てこないはずなので、ラムはそういう経験をしたことがあるのかもしれませんね。既存キャラだと本命務武、次点で若狭でしょうか?

      ただ、個人的には「死んだはずの人間が生きている」という状況を組織は待ちわびているのかも、とも思っていて。詳しくは近々記事にしますので、よかったら覗いてみてください!

  • 考察読ませていただきました。

    グルっと一周したダイヤの8ですが、トランプ占いですと
    正位置
    現状を的確にとらえる
    どん欲さ

    逆位置
    状況を見誤る
    赤字

    という意味で占うようです。
    ストーリーの先行きを占いにかけているのかもしれません。

    • お返事遅くなってすみません!!考察ご覧いただきありがとうございます。

      面白いですね。特に「状況を見誤る」というのは、事件のオチともリンクするし、脇田(ラムだった場合)にとっての現状とも合致する気がします。

  • いつも考察楽しく拝見しています。
    Hiroさんをはじめ皆さんの考察を読むのが楽しくて私自身考察の楽しさに目覚めその為のTwitterアカウントを作ってしまいました(笑)
    私の考察の結論から言うと脇田はラムではなくラムの影武者だと思います。

    皆さん気付いていないでしょうがポアロの店員である梓は「ゼロの執行人」の中で

    宜しければ葉山:名探偵コナン考察のーとで探してくだされば

  • いつも考察楽しませていただいてます!Hiroさんをはじめ皆さんのコナンの考察がとても楽しくて私も考察するようになりました!
    以下長くなりますが私の考察です。

    ■榎本梓とラム■
    私の考察からいうと脇田はラムではありません。
    実はラム編の重要キャラは榎本梓です。
    皆さん気付いていないようですが「ゼロの執行人」で梓は安室を本名で呼んでいます。本当に聞き取れないレベルで。
    これに気付かないとラムの考察は難しいんじゃないかと思います。
    安室は梓が自分の素性を知っていることに気付いていません。
    梓はごく平凡な喫茶店員として生活していることは「ゼロの日常」からも明確であり彼女が組織のメンバーや公安という説は消えます。彼女単独で安室の素性に辿り着いたということはありえません。
    そうなると公安の情報をリークできる人物が梓の周辺にいることになります。それが彼女の父親です。
    実は梓はラム編と深い関りがあることはここでは書ききれないほど伏線が張られていました。
    それこそ梓の初のメイン回である61巻まで遡らなければならないほどに。
    顕著だったのが脇田たちが長野行きの際にスーパーあずさに乗車したことですが梓がラム編の重要キャラクターという伏線は多すぎるのでここでは割愛します。
    (皆様に触発されて開設したばかりの私のTwitterの方に今後ちょこちょこ上げていく予定です)
    ■安室は梓と協力関係■
    「ゼロの日常」は本編と関係が無いと思っている方が多いですが実はラム編を考察する上で非常に貴重な描写もあります。
    登場人物紹介で梓ひとりだけプロフィールの更新とモノローグがないのは彼女自体に秘密があるという青山先生からのメッセージです。
    ゼロの日常3巻「パン教室」での梓と安室の関係はただの同僚です。
    しかし96巻の「女性警察官連続殺人事件」でコナンが求めているのは1週間前にもかかわらす梓の「3日前?」という台詞は誤植ではなくなんらかの口裏合わせを安室としているということ。この時点で安室と梓はただの同僚から協力関係となっています。
    「パン教室」はマリアちゃんを探せの直後。よって二人が協力関係となったのは「黒うさぎ亭」の頃と分かります。
    ■脇田はラムでなく梓の父親■
    「黒うさぎ亭」は扉絵でコナンが左目を隠されています。つまり「黒うさぎ亭」の内容は脇田を表したもの。
    糸目の犯人が登場しますが作中右目だけ開ける、左目だけ開けるという描写があります。
    脇田のエピソードですから彼は両目が見えるということですね。
    さらに名指しされた際犯人は左目だけを見開いています。
    これは脇田の左目はしっかりとみえているということ。つまりラムの絶対条件である「隻眼」から除外されるため脇田はラムではありません。
    ちなみに「うさぎ ラム」で調べるとサントリーの「ラムホワイト」「ラムダーク」は出てきますが「ラムブラック」はありません。深読みすると狙ったのかもしれませんね笑
    また犯人は度の強い眼鏡をかけており小五郎から「こんなんかけてよく見えるな!!」と言われています。
    周りから見ると不要なものでも本人には重要なもの。つまり脇田の眼帯は目のできものが本当だからということ。
    話の一部に娘に会いたいがために父親が激やせ激太り、怪我を繰り返し娘の勤め先の隣の洋服屋を訪れるというのがありました。
    この激やせ激太りは変装、怪我は目のできもの、娘の勤め先=ポアロ、その隣=いろは寿司。
    脇田と梓が親子であるというのを現した話です。
    コナン、安室、赤井の3人が初めて協力した裏切りのステージでベルモットが梓に変装したのは今後梓が重要な役割を担うから。
    このエピソードは梓を連想させる話が多いのですが一番は発表する曲のASACAがKAでなくCAなのは「朝カフェで恋人の妊娠を聞いたから女の子ならCafeのCaをとったASACA」カフェ=喫茶店、娘=看板娘=梓となります。
    自殺の原因も父親としての責任感から。梓の父親がラム編のキーパーソンという伏線が張られています。
    梓は自分に成りすました不審人物の存在を父に伝えたのではないでしょうか。
    そして娘の身を案じた父がいろは寿司へ潜入するわけです。
    ベルモットが梓に変装したのが90巻、脇田初登場が92巻、時期はぴったりです。
    脇田が料理ができるのは確実ですからこれも梓と同様ですね。
    ゼロの日常では梓が自分で魚をさばけるという話もしていますし。
    スリの被害者が「リンゴをむいてたら」と言ってますがリンゴはベルモットを意味するもの。
    脇田の真の目的はベルモットの正体をひんむくということ。
    また脇田のメイン回である雪山編の「鮮度の落ちた」は腐った、これもベルモットのこと。
    彼は自分の娘に成りすましたベルモットに狙いを定めてるのだと思います。
    脇田初登場回もメイン回の雪山編も「スリ」という単語が出てきますがこれはフランス語で鼠。
    彼はNOCではないものの鼠のような存在という意味かもしれません。
    もちろんラムに小五郎の調査を頼まれて潜入した可能性もあります。娘の身も守れて組織の情報も得られるなら一石二鳥というところでしょうか。
    脇田は組織の人間ではありませんが潜入スキルはあるということになります。
    ■脇田はラムの影武者で安室、梓と協力関係の可能性■
    「黒うさぎ亭」の話の中にスマホが2台持ちというのがあり、安室もスペードマーク以外のスマホを持っていることが分かります。
    トリックの内容から考えると作画ミスではありません。
    ゼロの日常3巻のカバーに注目してください(紙媒体)。帯付きだと安室が何者かに狙われています。しかし帯を外すと何者かが撃った弾丸は安室に命中していません。そしてスペードマークのスマホを片手にニヤリと笑う安室が出現します。
    これは狙っているのはもちろんラム。そして安室が難を逃れたのはスペードマークのスマホで連絡を取り合っている協力者の存在があったからという意味。
    ラムから安室へ送られたメールはいつものスペードマークのスマホに送られたものと黒うさぎ亭でなんのマークもないスマホに送られたものの2通。カバーから考えると前者がラムの影武者で、後者が本物のラムということになります。
    このカバーはつまりラムの影武者の肯定したものということになります。
    黒うさぎ亭でマークの無いスマホを使っているのはこの時点で影武者と協力関係になり影武者を通す必要がなくなったため。
    この頃に安室はラムの影武者と梓と協力関係を結んだと考えていいと思います。
    この影武者が脇田。これなら雪山編で初対面ではなかったことを説明できますし。
    また「梓を長野旅行に誘ったが予定があって断られた」という安室の話が本当なら後々蘭が梓に「どんな予定があったのか」と訊いてくるかもしれない。安室が蘭にこの言葉を言えたのは彼が脇田と梓と協力関係にあるということで解決できます。安室と脇田(ラムの影武者)はラムから小五郎の調査を命じられている可能性があります。この旅行に安室は脇田と二人で行きたかった。梓は既に協力関係であるため予定があるので参加できないとした。これで全ての辻褄が合う訳です。
    このシリーズでは脇田が毒殺現場で「酸化還元反応」について語っていますしそれを調べられるものも持っている。
    普通に考えて組織の人間なら薬物事情に精通している様子を見せるはずがありません。
    脇田の本職に関連するものでしょうね。
    個人的には「裏切りシリーズ」で唐突にマトリの存在が出てきたのでこれが脇田の本職だと思っています。
    「流れ流れて~」も公安同様素性を隠すマトリであれば潜入スキルも含め納得できます。
    さらに雪山編では前で腕組みしてばかりの脇田が終盤の安室と一緒のコマで手を後ろに回しています。これは安室も同様。
    二人が裏で手を組んでいるという意味ですね。
    読者が完全ノーマークな梓ですが安室、脇田と協力している可能性が高いと思うので今後彼女の行動にも注目ですね。

    とりあえずここまで。長文申し訳ありません(汗)。
    ラムの正体についても個人的にはあの人かなと思っているのでそれはまた別にコメントさせて頂こうかなと思います。

  • 葉山様へ
    とてもとても、感心しながら読ませていただきました!!!!素晴らしい考察をありがとうございます‪⸜(*ˊᵕˋ*)⸝‬

    私の疑問と致しましては、
    【皆さん気付いていないようですが「ゼロの執行人」で梓は安室を本名で呼んでいます。本当に聞き取れないレベルで。】とございますが…
    そんな所ございましたか??僭越ながら私も安室の女の1人として10数回程度拝見致しましたが、全く気が付きませんでした

    【糸目の犯人が登場しますが作中右目だけ開ける、左目だけ開けるという描写があります。
    脇田のエピソードですから彼は両目が見えるということですね。
    さらに名指しされた際犯人は左目だけを見開いています。
    これは脇田の左目はしっかりとみえているということ。つまりラムの絶対条件である「隻眼」から除外されるため脇田はラムではありません】
    【さらに名指しされた際犯人は〜】の所では、逆も然りとは思いませんでしょうか?左目を開ける事は、脇田を彷彿とさせる行為だと。

    【脇田が毒殺現場で「酸化還元反応」について語っていますしそれを調べられるものも持っている。
    普通に考えて組織の人間なら薬物事情に精通している様子を見せるはずがありません。
    脇田の本職に関連するものでしょうね。
    個人的には「裏切りシリーズ」で唐突にマトリの存在が出てきたのでこれが脇田の本職だと思っています。】
    脇田が見せた毒殺現場での知識はミステリー好きから来るものでは無いでしょうか?
    【脇田の本職に関連するものでしょうね。】もし、脇田がRAMでないとするとなると、脇田はただの寿司屋で安室との繋がりは小五郎の兄弟子弟弟子の関係だけでは無いでしょうか。何故なら、公安とマトリの関係を彷彿させる描写が皆無だからです。わざわざ寿司屋になる意味が分からなくなってしまいせんでしょうか。

    最後に葉山様の考察に対する私の意見と致しましては、
    {スピンオフは外伝} スピンオフはあくまでスピンオフであり、本編の伏線を作ったり回収する事は有りません。表紙もデザインです。
    映画に置いても同じことが言えます。10数回も見て全く気付かない所に伏線を置くなんて、ミステリーにおいて言語道断です。推理小説のインクの掠れをトリックとしているようなものです。

    {父親説は面白い} 脇田が梓の父親なんて面白いではないですか笑 もし脇田がシロであれば、そういう位置付けは十二分に有り得ると思います。(実は…と言ったネタばらし的な感じで)

    {浅香=梓=父親は考え過ぎでは?} コレはやや理解しかねます。深読みは深読みに過ぎません。やり過ぎです笑{リンゴ=ベルモットも然り}

    {脇田は消去法} 脇田の怪しさたる所以は、他の2人が怪しすぎる所にあります。組織のリストを持った若狭留美。登場回数が1番多いのも関わらずストーリーに入り込んでこない黒田兵衛。バーボン編では、1番最後に登場した安室がソレであったように、当て馬を使うのはミステリーの常套手段です。また、警察には、小五郎に近づく理由がありません。小五郎を探るなら安室に命じれば十分です。しかし脇田の目的は小五郎です。黒田や若狭と違って、脇田はコナンをマークしていません。そして組織には小五郎を探る動機があります。

    今後が楽しみですね…

    長々と有難う御座いました( *´꒳`* )
    気が向いたら返してやって下さいね✨

  • トランプの件ですが
    安室さんが持ってるのはハートの8で、計3枚
    脇田が持ってるのがダイヤの8で、計3枚
    コナンがジョーカー1枚
    そこから脇田が安室さんからAかJを抜いてペアができ
    安室さんと脇田ともに2枚ずつになる
    脇田が持ってたダイヤの8をコナンが引く
    ではないでしょうか?

    • これはコミックで修正が入っている部分ですね。本誌ではそもそも安室さんのトランプがダイヤの8で、脇田の手札の枚数も4枚だったんです。そのため、脇田が8のペアを捨ててないと成り立たない状況でした。

      結局は単なる作者のミスだったみたいなので、「ぐるりと一周」の暗示などはなかったことになりますね笑

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    ABOUTこの記事をかいた人

    子供の頃にベルモットの変装トリックに騙されて以来、生粋のコナンファン。考察は「DEATH NOTE」などにも似た頭脳エンタメだと思います。読み物として面白くなるように「わかりやすさ」と「サプライズ」を大切にしています。本業も物書き。