名探偵コナン1034話 感想&考察。若狭留美とメアリー世良は繋がっている?【サンデー感想】

名探偵コナン1034話「ドジだから」感想&考察です。

前回に引き続き、若狭先生の伏線回でしたね。今回の描写により、若狭とメアリー世良の繋がりも見えてきたように思います。

この記事では、

  • 若狭の「あの行動」の理由
  • 若狭はコナンに疑われるように仕向けている?
  • 若狭とメアリー世良の繋がり
  • 青山先生の張った「細かすぎる伏線」

など、名探偵コナン1034話から気になったシーンを考察します。

 

ネタバレ注意です。また、管理人は基本的に「若狭=浅香」だと考えているので、その前提でご覧ください。

 




1. 四つ葉のクローバーを捨てた理由

最初に考えたいのは、若狭が歩美ちゃんからもらった四つ葉のクローバーを捨てた理由。今回、最も印象深かったシーンですよね。

 

これはおそらく、犯人のこのセリフとリンクしているのではないでしょうか。

善田「私は人を殺してしまった悪い人だから…罰を受ける前に幸せなんかもらっちゃいけないの…」
(名探偵コナン1034話より引用)

だとすると若狭は「人を殺してしまった悪い人」ということ。前回の回想シーンを踏まえると、羽田浩司を殺した犯人のようにも思えますね。

一方で「罰を受ける前に幸せなんかもらえない」というセリフは、罪悪感の表れです。つまり、現在は善人の心を持っていることになるので、悪人であるはずのラムとは別人だと考えられます。

 

ただ、これはあくまでもストレートな解釈。若狭は羽田殺しの犯人ではないと思います。

なぜなら、若狭が「羽田を殺した犯人」であり「ラムとは別人」だと仮定すると、ラムと対立する理由が見当たりません。この場合、若狭は純粋な組織のメンバーで、羽田殺しの任務を全うしたことになりますからね。

しかし、もし若狭が「ラムとは別人」なら、これまでの描写からしてラムと対立する立場。となると、若狭は「人を殺してしまった悪い人」ではあったとしても、羽田殺しの犯人ではなさそう。

 

もしかしたらアマンダを殺したのは若狭で、羽田を殺したのはラムという構図かも。

若狭は偽りの恋人だった羽田に情が移り、殺せなかった。それを予測していたラムが、若狭の代わりに羽田を殺したとか。ジンの言う「ラムが抜かった仕事(ころし)」とは、その際に始末するはずだった若狭を殺しそびれたから。

 

とはいえ、それだと若狭は目の前で羽田が殺されるのを止めなかったことになります。もし若狭が羽田に恋愛感情を抱いていたなら、これはおかしい。

やはり「羽田とアマンダを殺したのはラム」と考えるのが、最も腑に落ちますね。

 

いずれにせよ、四つ葉のクローバーを捨てたということは、おそらく若狭は自分を「悪い人」だと考えている。NOCではなく純粋な組織のメンバーだった可能性は上がったと思います。

 

2. 別の解釈も可能

もちろん、四つ葉のクローバーを捨てたことに対しては、別の解釈も可能です。

たとえば、若狭は「自分はもう幸せになれない人間」だと考えているとか。つまり、若狭の想い人である羽田は亡くなってしまったので、もう幸せになることはできない。だから四つ葉のクローバーを捨てた、というパターン。

 

あるいは「自分に幸せは必要ない」という決意の表れかもしれません。

若狭は名前のアナグラムによって組織をおびき出そうとしている節があり、自分の身を危険に晒しています。保身を考えていないので、目的を果たした後の人生を視野に入れているとは思えないんですよね。そのため、この可能性もあると思います。

 

ど直球に受け取るなら「若狭の正体は冷徹なラムだからクローバーを捨てた」とも考えられますが、さすがにミスリードに引っかかっているような。

 

ミスリードといえば、ここで余談を一つ。ラム候補の3人には全員、決定的に怪しい描写がありますよね。

  • 黒田兵衛:安室を「バーボン」と呼んでいる
  • 若狭留美:羽田浩司の「それでも僕を殺すと言うんですか?」というセリフ
  • 脇田兼則:安室の「ラムはせっかち」というセリフ

しかし、読者にアナグラムの解読を要求する脇田と比べると、黒田と若狭はかなり露骨。つまり、脇田は「隠された怪しい描写」の体裁を保っているけれど、黒田と若狭は違うんですよね。

この点を踏まえても、ラム=脇田の可能性は高いかなと。そして、このように「可能性は高い」と言える材料を積み上げていくのも、考察の手法の一つだと思います。

 




3. あえてコナンにわかるようにクローバーを捨てている?

また、若狭がクローバーを捨てたシーンで思ったのが、これってコナンにわかるように捨てているのでは?ということ。

少なくとも、若狭は「コナンに疑われても構わない」と考えている可能性は高そう。

 

そもそもクローバーを一度ハンカチに包んだのは、歩美ちゃんの目を欺くため。クローバーを受け取ったポーズを取ることで、優しい先生を演じていたわけですね。これは言い換えると、若狭は正体を隠すための演技をしていたということ。

しかし、クローバーを捨てた真後ろにはコナンの姿が。もし若狭がコナンにも正体を隠したかったなら、こんなヘマはしないはず。

光彦「風向きが変わりましたね…」
(名探偵コナン1032話より引用)

▲今回のシリーズで鍵になったポイントの一つは「風向き」でした。クローバーがコナンの方向に飛ばされるのは、若狭も理解していたはず。

 

つまり、若狭はおそらくコナンに気づかれることを承知でクローバーを捨てている。

これまでも若狭はゴルファーの事件であえてレシートを残すなど、コナンに疑われるような行動を自ら取っています。もしかしたら若狭は、コナンに接触されるのを待っているのかもしれません。

 

過去の描写を見る限り、その狙いは「コナンの調査」でしょうか。若狭は初登場のシリーズでもコナンが事件に関わるよう誘導したりと、コナンの推理力を試しています。

コナンが自分を疑えば、その手の内をより深く明らかにできる。だからこそ若狭は、わざとコナンに疑われるような真似をしているとも考えられます。

 

4. 若狭はメアリーと繋がっている?

この考察の裏付けになるかもしれないのが、麻酔銃を撃つコナンを若狭が目撃しているシーン。

ここでの若狭の微笑みは意味深ですね。眠りの小五郎のカラクリに気づいて微笑んでいるようにも見えますが、眠りの小五郎のカラクリをもともと知っていたようにも見えます。

 

そこで思い出したいのが、若狭がメアリーと繋がっている可能性

若狭留美(若狭先生)を徹底考察!正体は浅香?ラムではない根拠とは?【名探偵コナン考察】

2017年12月7日

名探偵コナン1025話 感想&考察。赤井務武は生きている?なぜメアリーは幼児化したのか?【サンデー感想】

2019年1月14日

一つ目の記事は古いため推理ミスもあるのですが、これらの記事でお話しした考察ですね。まずはざっくりと内容をおさらいしましょう。

 

過去の考察のおさらい

世良「姿を消したボディーガードの浅香があの手鏡を持ってる所を見た人がいて…浅香は女だってことを堀田が掴んだみたいだって…羽田浩司の霊を呼び出して『女だ〜〜女に殺されるー』って叫ぶつもりだったってね!」メアリー「そんな事か…くだらん…」
(名探偵コナン90巻より引用)

▲まず、この一連の会話からして、メアリーは浅香の性別をすでに知っています。つまり、浅香の正体(おそらく若狭)を知っている可能性も高い。

 

沖矢「そう、例えば…絶えず周囲を警戒し危険な相手なら瞬時に制圧する能力に長けた…『浅香』という名の…まぁ、そうは名乗っていないでしょうけど…」
(名探偵コナン90巻より引用)

▲赤井は「世良の近くに浅香がいる」と予想。つまり、赤井は読者には明かされていない「世良と浅香の接点」を見出していることになります。

 

優作「ASACAとRUMの2つの単語に分けるのではなく…あの8文字である一つの名称だろうという結論に達したよ…」
(名探偵コナン95巻より引用)

▲優作は赤井と相談し、ASACAとRUMを分けるべきではないと判断。この「赤井と相談した」というのが重要で、おそらく赤井は浅香の正体を知っており、ラムと同一人物ではないと結論を出したのだと思われます。つまり、あの方の正体を暴いたのは優作ではなく赤井秀一だったということ。

 

コナン「新一兄ちゃんって高校生でしょ!? ボクなワケないじゃなーい!!」世良「ああ…普通の人ならそう思うだろうね…ロンドンでパパに会いに出て行ったママが…少女の姿で帰って来たのを目の当たりにしてなきゃね!」
(名探偵コナンFile.1025より引用)

▲世良は幼児化したメアリーを見ていたからこそ、新一の幼児化を想定できました。ここから読み取れるのは「幼児化という非現実的な状況は、実例を目にしない限り想定できない」ということ。

そして、若狭は十中八九、新一の幼児化を想定しています。つまり、コナン以外の実例を知っている可能性が高く、それは現在の登場人物だとメアリーしかありえません。

 

以上を踏まえると、若狭はメアリーと繋がっているのでは?というのが、過去の考察の大筋ですね。

 

若狭がメアリーと繋がっているとしたら

この考察を前提にすれば、若狭が眠りの小五郎のカラクリを知っているのも納得です。なぜなら、メアリーもそれを知っているから

世良「しっかしさすがママだね!コナン君の蝶ネクタイのメカ!すぐに使いこなしちゃうなんてさ!」メアリー「ああ…ダイヤルに印が付けられていたからな…あの探偵の声を頻繁に使っていたのだろう…それにしても…あんなに簡単な操作で色々な人物の声が自在に出せるとは…様々な場面での使用が想像できて…心が躍るな…」
(名探偵コナン90巻より引用)

 

また、前述の「若狭はコナンを調査している」という考察も、メアリーと繋がっているなら辻褄が合いそうです。

メアリー「暗がりに鬼を繋ぐが如く…江戸川コナンに気を許すな…10年前に会ったあのボウヤとはまるで別人なのだから…」
(名探偵コナン90巻より引用)

メアリーは世良と違って、コナンを完全に信用していません。つまり、若狭がメアリーと協力関係なら、コナンを調査する動機も成り立つ。

そもそも「コナンの正体を知りながら調査している」という異質な状況は、若狭とメアリーにしかない共通点です。1034話を通じて、両者が手を組んでいる可能性はより上がったのではないでしょうか。

 




5. その他の重要そうなシーン

それ以外にも、1034話には重要そうなシーンがあったので取り上げておきます。事件については、1032話の考察で合っていたと思うので割愛しますね。

 

歩美ちゃんの「ドジだから」

歩美「だって先生けっこードジだから お守り!」
(名探偵コナン1034話より引用)

またも「お守り」というワードが登場。羽田浩司の「遠見の角」はお守りで決まりですね。

問題は、それが誰のお守りだったのか。羽田が自分のお守りとして持ち歩いていた可能性が高そうですが、歩美ちゃんの行動が暗喩だとすると、羽田が若狭に渡したのかもしれません。

 

青山先生の細かすぎる伏線

コナン「仕方ねぇ…若狭先生の前じゃ使いたくなかったけど…」
(名探偵コナン1034話より引用)

このシーン、よかったら見返してほしいのですが、若狭を確認するコナンのことを灰原が見ています。つまり、灰原は「若狭に対するコナンの様子」を注意深く観察している。

ほかのキャラクターは全員山村を見ているので、これは確実に意図的な描写。青山先生の細かすぎる伏線に驚きです。

 

休載を挟み、次回は「世良と灰原と沖矢の話」。青山先生は2011年のインタビューで「世良と灰原の対決」について話していたので、いよいよそのエピソードが描かれるのでしょうか。楽しみですね!

 

Twitterでもショートな考察を更新中。








20 件のコメント

  • いつも拝読させていただいています。
    私は羽田浩司はアポトキシン4869では殺されてないのでないのかと思います。理由としては
    ・カップが頭の近くで割れている(前回の記事を参考に)
    ・死体から毒物が検出されないアポトキシン4869を服用すると吐血するのか?幼児化組はしてない。
    ・若狭が服用リストを持っていたのはそのリストを改竄するため?
    ・そのリストになぜか17年前に殺された羽田が工藤新一の二つ下に記載されてる(もしリストが、殺された順に並んでいるのだとしたら、この並びに改竄するのはおかしいが…)

    唐突に浮かんだ考えなので、考察に不自然な箇所があるかもしれません。長文失礼しました。

    • いつもありがとうございます〜!

      確かに吐血は引っかかりますよね。羽田やけにボロボロだなと…笑

      ただ、普通に肉弾戦で大きなダメージを受けたと考えても辻褄は合うとも思います。一方で、もし羽田の死因がAPTX4869じゃなかった場合、組織は「死因が不明になる殺し方」を他にも持ってることになりますが、それを匂わせる描写は特にない気が。2つのパターンを天秤にかけると、前者の方が現実的かな〜という印象です。

      • 殺害現場が荒らされたままだったのも気になりますよね。普段なら何事もなかったかのようにしてから、現場から立ち去ったり火をつけたりしているにも関わらず、この現場は粗が目立ちますよね。
        殺害後、黒田もしくは隠れていた浅香(若狭)と鉢合わせになり戦闘した結果、目を負傷しその場から逃走。
        それも含めてジンの言う「ぬかった」と言うことなんですかね。

        誤って二度同じ投稿をしてしまいすみませんでした。

        • お返事遅くなってごめんなさい!コメントありがとうございます。

          現場が荒らされたままなのはおそらく羽田浩司の狙い通りですよね。ダイイングメッセージをカモフラージュするためには部屋を荒らさないといけないので。敵に抵抗したときも多分勝つ気はなかったんじゃないかなと。

          ただ、組織が現場を元通りにしたり爆破したりしなかったのは、いろんな状況が想定できそうですね。一度荒れた部屋を元に戻すのは逆に不審な点が残るからかもしれませんし、おっしゃるように現場にいた浅香がラムと交戦した可能性も高そうですし。もう1、2個のヒントがあれば全貌がわかりそうな気がします。

  • こんにちは。以前もコメントした者です。
    今回の考察記事も楽しく拝見しました(^^)

    若狭先生とメアリーの繋がり説、興味深いですね!
    前の記事を拝見したときは「え!?」とびっくりしたのですが、論理的な考察を読み「なるほど」と感じ、さらに今回の記事で「なるほど!」と思いました。
    哀ちゃんの目線など全く気がつかなかったので、細かな伏線を張る青山先生にも驚嘆ですし、それに気づいたHiro様もすごいと思います。
    いつも読み応えのある考察(しかも早い)ありがとうございます(^^)

    ところでひとつ疑問に思ってることがありまして、Hiro様のご意見を伺いたいのですが…。
    「幼児化の事実を知ってる人間のみがコナンの正体に気づける」という前提はその通りだと私も思うのですが、「だとしたら平次はどうなのか」というのがずーっと気になっています。

    以前Hiro様は「推理のみで気づいた平次はすごい」旨仰っていましたが、もしそうなら青山先生が暗示したいのは
    1.平次の能力はそれだけ高い(序列をつけるのは好きではありませんが、幼児化を見てるからこそ気づけた人間・見てないから確信を持てない人間より高い、つまり作中でもトップクラスである)ということ。
    ですよね。
    はたまた
    2.連載初期ゆえのイレギュラーなケース
    だったのか(笑)

    しかし「不可能なものを除外〜」を徹底すると
    3.平次も幼児化という現実を知っているゆえに気づけた
    という可能性は捨てきれないように思えます。

    2の初期ゆえのイレギュラーなケースだったとしても後から伏線化することはプロの作家さんなら可能でしょうし、1だとしたら、その後の平次の活躍がほぼラブコメに限られているのが、作話としてもったいなさすぎるというか、何となく違和感があります。

    それに3でない限り、コナンに疑いを抱く人間の前提条件(推理能力をフル稼動させれば平次のようにコナン=新一に気づけるはずなのに、高い能力を持つ彼らが何故できていないのか)に疑問符が生じますし、ピスコは灰原に気づけたという伏線や、「若狭先生とメアリーの繋がり」も生きてこないと思うのです。

    私は、以上の点と、主に二元での描写から平次(大阪組)も組織と何らかの繋がりがあるように思うのですが…考えすぎでしょうか?

    • またまたコメントありがとうございます〜!お楽しみいただけて幸いです。今回は久しぶりに早く記事を作れた気がします…笑

      ややこしくてごめんなさい!「幼児化の事実を知ってる人間だけが幼児化を想定できる」というのは、わかりやすさを重視してこの言い方をしてて、例外はあります。正確には「幼児化でしか説明できない状況に置かれれば幼児化は想定できる」と思います。

      平次に関しては、

      ①自分が麻酔銃で眠らされて推理ショーをさせられる
      ②工藤新一の推理をリアルに知っている

      という2点が大きいかなと。

      まず、平次は①の時点で眠りの小五郎のトリックを見抜き、コナンの頭脳が子供の領域を超越してるのを理解する。普通はここで「コナン=新一」という答えの候補すら見つからず、この天才少年なんなの?となるわけですが、平次は新一の推理の組み立て方などを知っているので「コナン=新一」が候補になる。そして、コナンの頭脳が子供の領域を超越してる時点で「非現実的な何かが起きている」のが前提になるので、幼児化というファンタジーも想定できたんだと思います。

      わかりやすく言うと、平次は幼児化を想定してからコナン=新一を推理したのではなく、コナン=新一という答えを先に出してから幼児化をはめ込んでる。平次は「幼児化」を推理したのではなく「コナン=新一」を推理したということですね。

      ちなみに、世良ちゃんの場合は「他人の空似」でも説明できる範囲なので「幼児化でしか説明できない状況」じゃないんですよね。推理力もおそらく平次より劣りますし。そのため、幼児化を知っていたことで初めて「コナン=新一」にたどり着けた。

      逆に、赤井さんや安室さんは平次より高い推理力を設定されてますが、上記の②が欠けていたために結論にたどり着くのに時間がかかっているのかなと。おそらく2人も②の材料があれば、もっと早く推理できたと考えてます。

      • 横から失礼します。

        幼児化を想定することができた人物というと平次以外にも本堂瑛祐や蘭姉ちゃん(悪い組織から身を隠すために博士の科学力で幼児化したとほぼドンピシャな推理を一度したことがある)がいますね。
        特に本堂瑛祐は
        ・毛利小五郎の推理力が眠りの小五郎が出る前と後で変わっていること
        ・眠りの小五郎に近くにコナンがいること
        ・眠りの小五郎が出始めた頃から新一が休学していること
        を調べ上げ、新一=コナンだと推理していました。
        これが本当なら黒の組織の人間も調べればコナンの正体を見破ることができるのでは…と思ってしまいます。
        本堂くんが幼児化に気づくことが出来るのに、コナンの頭の良さを知っている警察の人たちや、毛利小五郎を疑っている黒の組織が気づけない理由は何故なのでしょうか?

        正直この辺は当時設定がきちんと固まっていなかったからな気もしますが、納得の行く説明を考えるなら、「サバ・コイ・タイ・ヒラメ」の事件の沖矢さんの発言がヒントになるかもしれません。
        「常識に囚われない無邪気な発想が、時には謎を切り開き真実を見抜く鍵になることはままある。」
        平次や本堂くんたちは常識に囚われない無邪気な発想を持つことが出来るコドモだったために、幼児化という発想に至ることができたのではないかなと思います。

        尤も高校生が常識に囚われない発想を持つコドモと言っていいのかという疑問と、世良も高校生だよなっていうのがありますが…

        • 鋭いご意見ありがとうございます!

          蘭に関しては平次と同じで、新一を熟知してるからこそコナン=新一を決めつけられたんだと思います。恋愛対象とか友人とかライバルとか、ある種の執着の対象であることも大事かなと。

          瑛祐に関してはおっしゃる通りで、子供の無邪気な発想の存在が大きいと思います。特に瑛祐は妙に勘が鋭いという設定があるので、論理的思考力は高いけど何もかも論理的に思考するわけではない、というのがポイントかと。この勘の鋭さは、灰原がコナンよりも感情の機微に鋭いことにも似た特殊な設定ですね。

          組織の人間でもジンなんかはこういう嗅覚の良さがあるので(よくネタにされてますが、板倉のソフトの一件でロッカー確認してたのとか象徴的ですね)、新一のことを調べられたら幼児化を知らなくても割とあっさりバレるかもしれません。

          またこれもおっしゃる通りで、設定固まってなかった可能性も全然あると思います。笑

      • お返事ありがとうございました(^^)
        「新一の推理の組み立て方を知ってるからコナン=新一を見抜けた」、すごく納得しました。
        確かに平次もホームズフリークのときコナンに直接そう言ってましたね。
        考えてみたら探偵能力があり、かつ新一の推理現場を見た事のある人間は平次だけのような…。それでも幼児化というファンタジーな状況を結論として導けたあたり、平次も「不可能を除外すれば〜」を実践していたんだなと改めて思いました。
        こちらの疑問に丁寧にご回答下さりありがとうございます。また新しい考察、楽しみにしています(^^)

  • いつも拝読させていただいています。
    私は羽田浩司はアポトキシン4869では殺されてないのでないのかと思います。理由としては
    ・カップが頭の近くで割れている(前回の記事を参考に)
    ・死体から毒物が検出されないアポトキシン4869を服用すると吐血するのか?幼児化組はしてない。
    ・若狭が服用リストを持っていたのはそのリストを改竄するため?
    ・そのリストになぜか17年前に殺された羽田が工藤新一の二つ下に記載されてる(もしリストが、殺された順に並んでいるのだとしたら、この並びに改竄するのはおかしいが…)

    唐突に浮かんだ考えなので、考察に不自然な箇所があるかもしれません。長文失礼しました。

  • 脇田は諸伏家の関係者だと思うんだよね。
    ・スコッチが公安とバレた理由とは…?。
    ・景光を引き取った「東京の親戚」とは…?
    この2つを誰も話題にしないのが疑問。

    脇田と安室が長野に行ったのは諸伏家に正式に景光の殉職を伝えに行ったんじゃないかと思うんだよね。

    クローバーを捨てるとはcrow barを捨てるという意味で烏丸への裏切りを示唆してるのでは?
    スターウォーズのダース・ベイダーは息子を守る為に最後はシディアス卿を裏切ったからな…。

    No.2が裏切るパターンはけっこう定番。

    • それは無いと思います。
      脇田は明らかに安室を牽制するような発言をしてますし、もし脇田と安室が景光の殉職を諸伏家に伝えに行ったのであれば、安室と諸伏が互いを知らなかったふりをする理由が、小五郎に知られたく無かったからという理由だけになってしまいます。
      また、作者がラムは黒田、若狭、脇田の誰かであると明言しており、黒田が公安、若狭が浅香であるとほぼ確定してしままったため、脇田がラムであると考えるのが妥当です。そう考えた時、脇田が殉職を諸伏家に伝える理由が無くなります。

      • 若狭=浅香は確定だろうけどただのボディーガードが後ろ楯も無しに17年も逃げれるかな?
        脇田=ラムと仮定すると17年も羽田家を野放しにする理由が分からない。
        黒田=公安だとしても捜査一課の管理官に配属された理由が分からない。

        こんな「分からない尽くし」の現状で脇田=ラム、若狭=浅香、黒田=公安と断定するのはせっかち過ぎると思うよ(笑)

        20歳のボディーガードなんて存在しない→若狭の実年齢は42歳以上?
        義眼の人間が包丁を扱う板前は考えにくい→脇田の義眼の可能性はほぼゼロ。
        ウラ理事官の階級は30代で警視正以上→黒田は50代の警視

        けっこう矛盾があるし。

  • 俺は長野編の「雪山の廃教会」と群馬編の「血」が気になりますね。
    黒田官兵衛はキリシタン大名。
    黒田官兵衛と言えば「命には使い道がある」という言葉
    映画「シャイニング」は雪山のホテルが舞台
    シャイニングでREDRUMを逆さから読んでMURDERという有名なシーンがある。
    血の色は赤→黒

    これって黒田兵衛=ラム=赤井務武という伏線な気がします。

  • 初めまして!楽しく考察読ませていただいてます!
    今回の記事と過去記事を読んで気になったのですが、赤井さんが幼児化を知った件で、普通幼児化という現象を把握してなければコナン=新一に辿りつけない、赤井はメアリーが幼児化したのを知ったからコナンも幼児化していると気づいたのではないか、とのことでしたが、赤井は元々灰原=シェリー(=宮野志保)という幼児化の事例を知っている(まだ顔を合わせるわけにはいかないとか彼女との約束とか)ので比較的容易にコナンにも当てはめることができたのではないでしょうか。その場合、赤井さんはメアリーが幼児化している状況を知らない可能性もある程度と思います。(同時にメアリーも赤井さんは死んでると思ってて沖矢になって生きてるのを知らない可能性もあると思います。本当に赤井家はどこまで情報共有してるのかすごく気になります・・・) この考察、どうでしょうか?

    • コメントありがとうございます!

      あ、確かに。赤井は灰原の幼児化を知ってるので、コナンが幼児化してる仮説は早い段階で立てられますね。あくまでも証拠を掴むまでに時間がかかったということになりそうです。

      赤井家の情報共有については、

      ・世良は赤井の生存を知らない
      ・世良は組織について知らない
      ・秀吉は赤井の生存を知ってる
      ・秀吉は世良たちと同居するのを断ってる=メアリーの幼児化を知ってる
      ・赤井は世良の周囲に浅香がいないか確認してる=メアリーと連絡取ってない

      という感じなので、

      ・すべてを把握してるのは秀吉
      ・赤井はおそらく秀吉越しにメアリーの幼児化を知ってる
      ・メアリーはおそらく赤井の生存を知らない
      ・世良はほとんど何も知らない

      だと思います。あまりちゃんと考えてないので間違ってるかもですが…笑
      こう考えると、ほぼノーマークの秀吉がキーパーソンになりそうなんですよね。

  • 初めまして。考察拝読いたしました。
    メアリーと若狭が繋がりがある事について、別の視点からなのですが以下よろしければお読みください。
    ロンドン編にてミネルバ.グラスの母親、ジュノ.グラスの殺害を目論んだハーデスが逃亡中に知り合ったヘスティアという軍隊崩れの爆弾のプロの女。これが若狭留美なのではと思っています。
    この女は潜伏先を突き止められた際に自爆して遺体が粉々になり、一応現場のDNA鑑定では本当に死んだとされたみたいですが、実は生きていてそれが若狭だと思っています。軍隊経験があるとするとあの身のこなしも納得がいきます。
    次にメアリーが子供になって帰って来た時に世良が見ていたというのが、まさしくコナンがミネルバにボクはホームズの弟子だから助けてあげるよ、と合図を送っている場面が試合会場の大画面に映し出されたシーンです。
    これは若狭留美=ヘスティア、そしてメアリー、世良、コナン見事に同じ時にロンドンにいるという壮大な伏線と思った次第です。
    長文失礼しました。

  • 重ねて失礼します。
    何故スコッチの公安だとバレてしまったかの経緯を重視するのかというと、組織内でのスコッチの事件の扱いが軽いように感じるからです。
    スコッチの存在は、日本警察の中で組織の存在を把握している者がいる証でもあると思うのです。本来なら、組織の傾向として、そいつが誰なのか?他にネズミがいないか?徹底的に潰そうとするはずです。バーボンとライの確執も、スコッチの事件が端を発していると知られたら、バーボン=公安であると疑われるだけです。
    ですが、実際はベルモットが辛うじて覚えている程度(コードネームも忘れている)で、FBI連続殺人事件を見てもジン達はそういう意味で警察を警戒する素振りはありません。
    組織の幹部がスコッチ=公安だと知ったのは、スコッチの死後だったのではないかとの印象を受けるのです。

    青山先生が大切な幼馴染を命がけで助けに行った人に責任を負わすとは思えないのです。
    二人の対立から、赤井さんは家族愛、降谷さんは友情にシフトしています。
    スコッチの事件は、捜査機関同士の連携不足と3人がそれぞれ大切な人を守るために起こした行動が交錯して起きてしまった悲劇だと思っています。

  • すみません。スコッチの記事のところに書こうとして思って間違えてしまいました。今見て気づきました。申し訳ありませんでした。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    子供の頃にベルモットの変装トリックに騙されて以来、生粋のコナンファン。考察は「DEATH NOTE」などにも似た頭脳エンタメだと思います。読み物として面白くなるように「わかりやすさ」と「サプライズ」を大切にしています。本業も物書き。