若狭留美と羽田浩司の関係は恋人?
若狭留美=浅香だとすると、気になるのが羽田浩司との関係性。これについては恋人説を支持したいと思います。
根拠1. 将棋の駒を持ち歩いている
若狭はキャンプ場の事件で「義眼」という言葉に反応し、ズボンのポケットを握りしめています。
血管が浮き出るほど握りしめているため、このときの若狭の感情は、暴力的な衝動につながるもの=怒り。ポケット越しに浮き出た形状から、中身はおそらく将棋の駒でしょう。
ですが、将棋の駒の持ち主に怒りを抱いているわけではなさそう。ポケットに入れて肌身離さず持ち歩いているとしたら、それは形見やお守りのような存在。「持ち主への怒りを忘れないために持ち歩いている」みたいな変化球もありえますが、あまりに回りくどいため可能性は低いです。
シンプルに考えれば、これは羽田浩司の形見。
将棋の駒と関連するキャラクターは、ほかに羽田秀吉と勝又力だけですが、両者ともに生きているため形見ではありません。
二人のどちらかが若狭と親密な関係にあり、お守りやプレゼントとして将棋の駒を渡した可能性もありますが、秀吉は由美とカップルですし、勝又も年齢差からして不自然。そもそも二人を若狭の過去に絡めても物語上の意味がなさそうなので、これは羽田浩司の形見と考えるのが妥当ですね。
おそらくこの駒は、羽田浩司が生前に好んで使った駒か、重要な一戦で活躍した記念の駒といったところでしょうか。それを若狭にプレゼントしたという流れ。
根拠2. 羽田浩司が持っていた手鏡
灰原「入ってた文字は多分…PUT ON MASCARA…」
(名探偵コナン89巻より引用)
羽田浩司は手鏡をハサミで切り、ダイイングメッセージに使いました。
女性ものの手鏡なので、羽田浩司自身が購入したわけではないでしょう。つまり、贈り主の女性がいたはず。考えられるケースは以下の3つです。
- 贈り主は浅香
- 贈り主はアマンダ・ヒューズ。それを浅香が届けた
- 贈り主は羽田浩司の母、姉妹など。羽田浩司はそれを紛失し、浅香が届けた
②の場合
まずは①を飛ばして②から検証してみましょう。可能性としてはありえます。ですが、アマンダは羽田浩司のファンだったらしく、ファンなら包装も施さずにプレゼントするのは不自然。
もしかしたらファン以上の関係(恩人など)だったのかもしれませんが、最終的に羽田浩司もアマンダも殺害されているわけで、この二人のエピソードを深く掘り下げても物語上の意味はなさそう。しかし、「だれが手鏡を贈ったのか」はコナンと灰原がわざわざ議論していたトピックなので、物語上の意味はあるはずです。
③の場合
次に、③「贈り主は羽田浩司の母、姉妹など。羽田浩司はそれを紛失し、浅香が届けた」ですが、これは②以上に物語上の意味がない。
「浅香=羽田浩司の妹」ならともかく、「浅香≠羽田浩司の妹、手鏡は姉妹または母からの贈り物」ではややこしいだけです。
しかも、③はすでに灰原が推理している説。
灰原「もしかしたら羽田浩司も母とかからもらった物かも」
(名探偵コナン89巻より引用)
これがシンプルに的中していたら、コナンの存在意義がなくなります。ミステリー作品のルールとして、探偵以外が最初に話した推理は外れているはず。
残るは①
となると、やはり①「贈り主は浅香」がしっくりきます。
コナン「浅香はボディーガードで…女…」
(名探偵コナン90巻より引用)
コナンは「浅香=女性」と推理しています。この根拠は、浅香が手鏡を持ち歩いていたこと。つまり、手鏡は浅香の所持品、もしくは浅香からの贈り物であると考えています。
この推理は正しいと考えてよさそう。
これがもし推理ミスだった場合、「浅香=女性」という前提も崩壊。「浅香=男性と思わせて、じつは女性であると発覚。でもやっぱり男性でした」という回りくどいストーリー展開になるので、それなら最初から女性に見せかけるはず。
灰原「棋士なら身だしなみも気遣ってただろうし…」
(名探偵コナン89巻より引用)
▲灰原は「棋士なら身だしなみも気遣う」と話していますが、羽田家の養子である秀吉はあまり気遣っていない。さすがにタイトルマッチではしっかり整えていますけど。羽田浩司も秀吉と同様、日ごろは見た目に無頓着で、それを見かねた浅香が自分の手鏡を渡したとか。
ちなみに、若狭は羽田浩司と兄妹だった可能性もあります。浅香=若狭先生と考えた場合、17年前は20歳。羽田浩司は25歳だったため、年齢的にはしっくりくる。
しかし、20歳にしてアマンダの護衛を務めるのはアウトローな経歴。将棋一家の羽田家からそんな人物が出てくるかは疑問です。というか、若狭ほどの頭脳の持ち主なら普通に将棋させられそう(笑)。
一方で「若狭の頭がいいのは羽田家の血筋だから」と言われたら納得もいくので、妹の可能性は捨てきれないのも確かですね。
根拠3. ダイイングメッセージの真の意味
しかし、若狭と羽田浩司が恋人同士だったなら、手鏡に「ASACA RUM」のダイイングメッセージを残した理由がわかりません。これではまるで浅香=ラム。だれかがメッセージに気づいたとき、恋人の浅香に容疑がかかってしまいます。
ですが、これは羽田浩司の置かれた状況を想像すると納得できるかも。
将棋の四冠王だった羽田浩司は、おそらく秀吉にも劣らない切れ者。となると、ダイイングメッセージを残すとき、ただ「RUM」と残しただけではラム本人に気づかれてしまうと考えるはず。ラムに気づかれない複雑なものにカモフラージュする必要がありました。
一方で、複雑すぎてだれにも気づかれなければ、ダイイングメッセージを残す意味がありません。つまり、羽田浩司は「ラムにすぐ気づかれず、だれかに必ず気づいてもらえるメッセージ」を残さなければならなかった。
そうして思い至ったのが、浅香にだけは絶対に伝わるダイイングメッセージ。浅香自身の名前=「ASACA」を含めることで、「浅香へ」という宛名の意味を込めつつ、残った「RUM」を読み取れるようにしたわけです。これで、ほかでもない浅香にだけは本当のメッセージが届きます。
「ASACA RUM = 浅香へ ラム」
結果、さすがのラムもその場では気づけず、後からニュースで自分の見落としを悟ることに。
この仮説が正しかったとすると、羽田浩司と浅香には強固な信頼関係があったことになります。その場合、恋人説に加えて、二人は同じ捜査機関に所属するメンバーだった可能性も。部屋が荒らされていたのは、羽田浩司が素人じゃなかったためにラムも手こずったからとか。
若狭は組織の潜入捜査官だった
灰原のセンサーに引っかかり、組織に所属していたことが判明した若狭留美。しかし、ラムでも現役のメンバーでもないのは前述の通りです。おそらく潜入捜査官だったのではないでしょうか。
組織に所属していた時期
まず、彼女が組織に所属していた時期から考察してみましょう。
APTX4869の被害者リストの最新版(工藤新一の名前が記録されたもの)を持っていることから、ここ半年以内に所属していたように思えます。
しかし、どうやら最近ではなさそう。
もし組織を抜けたのが最近なら、わざわざ「RUM IM ASACA」のアナグラムを使わなくても追っ手はかかるはず。名前のアナグラムを利用するのは、顔だけではラムをおびき出せないか、現在はマークされていないということ(抜けたのが昔すぎるとか)。
となると、リストは別のだれかから入手したということに。これについては後ほど触れますね。
RUM(ラム)との面識はない
若狭「まさか気になる人物を観察する為に…業火に包まれる隣のテントを野放しにしたなんてことないですよね?」黒田「ええ、不覚にも寝入ってしまって…小学校の先生がついているのなら大事は起きないと高を括っていた部分もありますが…」
(名探偵コナン93巻より引用)
キャンプ場に現れた黒田と探り合う若狭。ここから伺えるのは、若狭はラムと面識がないということ。
もし面識があるなら、黒田の顔を見ただけでラムなのかわかるはず。黒田の面識は10年前と変わっている設定ですが、本人かどうかの区別はつくでしょう。長年追ってきただろう仇敵ですからね。
また、「業火に包まれる隣のテントを野放しにしたなんてことありませんよね?」という言葉は、相手を悪人であると考えていなければ出てこない。つまり、このセリフの背景には、「ラムならそんなこともやりかねない」という猜疑心があります。若狭=ラムでないことがより濃厚になるワンシーン。
同じことは黒田にも言えて、「小学校の先生がついているなら大事は起きないと高を括っていた」という遠回しな糾弾も、相手を悪人であると疑っているから。逆説的に黒田自身は悪人ではないことになり、やはりラム候補からは外れます。
いよいよ次のページでは、若狭留美と意外な人物との繋がりについて考察します。
アルファベットは、WAKASA RUMIですよ。
Mは一つだけです。
コメントありがとうございますー!
あ、説明不足でした。Wを反転させてMってことですね。
WAKASA RUMI
↓
ASAKAW IMUR
逆から読んでも「わかさ るみ」
トンチが利いてるの意味はコレ?それとも先生のただのお遊びですかね?
片目がない。eyeがない。iがない。
rumiからiを引いてrumでは?
京都の烏丸通りと福井の若狭町は側近ですからね。
若狭=烏丸の側近と解釈できてトンチが利いてる。
No.2も背番号2→キャッチャー→女房役→ボスの妻
と解釈できる。
ちなみにバーボンの時は「探り屋」で私立探偵の安室がバーボンでした。
義眼や眼帯というより目が一つってことが重要
義眼(隻眼、眼帯)だから、eyesじゃなくeye→AI
Rumは、ベーカー街みたいな人格もったAIなんじゃないかな
コナンが指摘してたけど
karasumaじゃなくcarasumaなのはcomputer の「C」
ボスも烏丸の人格をもったAI
七つの子が機械音なのも暗示的
Rumには手足となる駒が何人もいて
だから男のような女… 印象が一定ではない
脇田はたくさんの駒のうちの一人
彼のコードネームはTime is money
ラム編はアナグラムが多いのもAIぽい。
アニメしかみてないけど緋色の最後のアガサの手品で
【4つとも外れ】or【4つとも当たり】、トリックなんて種を明かせばそんなもんみたいな描写あったから
Eyesではなくeyeが4人とすると、無理矢理だけど、若狭、黒だ、脇田、キュラソー(?)
全員、Rumの駒、または、かつて駒だったことがある。現役なのが脇田?
錯視を扱った毒と幻のデザインも副題がeyeで
まともに見れない幻、みたいなこと平次がいってた。
95巻で若狭の眼鏡の縁の色が白→黒に変わってくるんだよな。
ちなみにエレーナは黒縁の眼鏡。
95巻のエレーナと厚司の会話も気になる。
エレーナが厚司を烏丸グループに入るように誘導してるようにも見える。
子供が出来たなら最初に子供のことを話して「家族のため」で済む話し。
なのに研究施設やらスポンサーやら子供より烏丸グループのことを優先してる。
本当にエレーナって死んでるんだろうか…?
そもそもエレーナは烏丸側の人間なのではないかな?
白鳩製薬から厚司を引き抜く為に結婚したとかさ。
もしもエレーナが生きてたら6つめの幼児化を知るルートが出来る。
一応、エレーナの死は作者が明言してるので確定ですね。エレーナの性格も「エンジェル」をベースに作られてるので、あえてひねって悪人説を考える理由はないかなと。
あと、エレーナの死の理由に関しては、実はちゃんと全貌を推理できるように作られてるので、またどこかで記事にします!