安室透の特徴とスキルを考察。実は“メンタリスト”?洞察力と情報収集能力の定義とは?【名探偵コナン考察】

安室透の10のスキル

また、安室は観察力・洞察力・情報収集以外にも多彩なスキルを身につけています。

高木「警察学校の成績もトップだったって聞きましたよ?」伊達「バーカ!そいつはガセネタ、俺はいつも2番だったぜ…頭も体もアイツには一度も敵わなかったからな…」
(名探偵コナン77巻より引用)

高木に「最強」と言われるほどの伊達ですら一度も敵わなかったという安室。彼のスキルは作中でも随一のバリエーションを誇っています。

 

1. 数学的な計算力

安室「風力、風向…この周辺の建造物の立地状況を考慮に入れてシミュレーションすれば…風の流れが読めて飛ばされた先が絞り込めるはず…」
(名探偵コナン80巻より引用)

風の流れや建造物の立地に基づき、飛ばされたレシートを街中から発見しています。…こんなことできるの?(笑)

と、思いましたが、レシートの飛ばされた場所をピンポイントで割り出すのは無理でも、だいたいのエリアを絞り込むのはできそう。風圧力の計算などを使ったと思われ、数学に精通しているとわかります。

 

2. 演技力

安室は火傷赤井に変装し、赤井の関係者の反応を一人ずつ観察してきました。この作戦を実行するには、観察力・洞察力だけでなく、じつは演技力も必要。

火傷赤井は一言も話さないため、一見すると演じるのは簡単そう。しかし、実際には「記憶喪失でアイデンティティを失った人物」という高度な演技をしなければならず、無口なだけでは務まりません。

また、安室はのちに弁崎桐平へと変装し、ベルモットとともに夫婦を見事に演じています。この演技はコナンやジョディにも見破られなかったため、かなりのレベルと言えるはず。

 

3. 生物・化学の知識

安室「2つに分かれる前の受精卵の染色体がXYの場合、多胚化する際に一方のY染色体が欠落し、XYとXOに分かれ…異性一卵性双生児として誕生する場合がね…」
(名探偵コナン75巻より引用)

安室「過冷却水…氷が凍るはずの凝固点、0度以下になっても氷にならないで液体のままでいる水のことで…振動などの刺激を与えると急激に凍り始める…」
(名探偵コナン78巻より引用)

DNAや過冷却水について語っていることから、生物・化学の知識も豊富。

特にDNAに精通しているのはなんとなく意味深。作者は安室の肌の色について「意味深だよね」とコメントしているため、安室の出生には秘密があります。

また、安室は組織に潜入後、初恋の相手であるエレーナのことを調べたはず。その際、開発していた薬の情報へとたどり着き、生物・化学の知識を身につけていった可能性もありますね。

エレーナ関係の詳しい話は別記事で。

 

4. 尾行スキル

安室「お酒を飲む約束なら時間は夜…その頃になるとジョディ先生の携帯が電池切れするのを知ってたんだよ!」ジョディ「見張られていたのね…」
(名探偵コナン84巻より引用)

安室が誰かを尾行している描写はいくつかありますが、このシーンもひとつ。

夕方に携帯が電池切れすることを知っているのは、ジョディを尾行していたから。FBIでも気づけないほどの尾行スキルは、安室の情報収集能力の一部でもあるのでしょう。

観察眼が鋭いため、バレそうになったら察知して身を隠せるのも強みか。

 

5. ピッキングスキル

安室「なんなら僕が鍵を開けましょうか?そういうの…割と得意なので…」
(名探偵コナン78巻より引用)

ドアをピッキングするスキルまで持っています。

どこで習得したかは「セキュリティ会社の知り合いがいる」と煙に巻いていましたが、おそらく公安で身につけたのでしょう。フィクションにおける公安は、グレーなやり方も厭わない機関なので。

 

6. 応急処置もバッチリ

蘭「安室さんよ!お医者さんが来るまでの処置も的確でとても頼もしかったんだから!」
(名探偵コナン78巻より引用)

頭部にラケットがぶつかり、意識を失ったコナンを応急処置。これも公安で身につけたスキルでしょう。

生物・化学に精通していることを踏まえると、応急処置だけでなく医学的知識を持っている可能性もありますね。

 

7. ドライブテクニック

また、76巻では誘拐されたコナンを車で追跡するシーンもありました。

咄嗟のUターンで進路を変更していることから、高度なドライブテクニックの持ち主だとわかります。キャメルのお株を奪わないであげて(笑)。赤井とのカーチェイスもいつか見たいですね。

 

8. テニスのジュニア王者

小五郎「ジュニアの大会で優勝したらしいって、ポアロの店長に聞いて驚いたよ!」安室「まぁその直後に肩を痛めて、このサーブ数は打てないんですけど…」
(名探偵コナン78巻より引用)

安室はどうやらテニスのジュニア王者だったよう。生い立ちを予想する意味でも、日本の大会なのか海外の大会なのか気になりますね。

 

肩を痛めたと話していますが、おそらく嘘。安室はボクシングも体得していますし、映画「純黒の悪夢」では赤井との肉弾戦をバリバリこなしていますからね。

ジュニア王者なのにテニスをやめたとなれば「なんで?」と過去を探られるので、それを避けたのでしょう。逆に言えば、安室には掘り下げられたくない過去がありそう。

 

9. ギターも弾ける

ギターの腕前も確かで、88巻ではバンドマンらしき男たちを圧倒するほど。

一方で、世良に対しては「君の兄の友人(スコッチ)より上手いかは保障できない」と話しているため、実力はスコッチが上かも?

 

10. ボクシング

安室「言ったでしょ?傷つけたくないから譲ってくれと…」犯人「かはっ」
(名探偵コナン80巻より引用)

そして、安室といえば忘れてはならないのがボクシング。このシーンだけでなく、初登場回でも殴りかかる伴場を俊敏に回避しています。

作者曰く「ボクシングは趣味」らしいので、公安警察として剣道や柔道をさらに身につけている可能性も。

 

考察の結論

長丁場になりましたが、特集「トリプルフェイスの素顔」第1回はここまで。

こうしたプロファイリングは、今後の展開を予想する上でなかなか大事。「このキャラクターならこんな行動はしない」という制限を理解することで、荒唐無稽な考察をしなくて済みますからね。

ということで、考察の結論はギュッとまとめて以下の通りです。

3 Lines Summary

  1. 安室透の情報収集能力のポイントは「マインドコントロール術」
  2. 安室透の観察力・洞察力のポイントは「観察スピード」
  3. 安室透は作中でも随一の多彩なスキルの持ち主
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ABOUTこの記事をかいた人

子供の頃にベルモットの変装トリックに騙されて以来、生粋のコナンファン。考察は「DEATH NOTE」などにも似た頭脳エンタメだと思います。読み物として面白くなるように「わかりやすさ」と「サプライズ」を大切にしています。本業も物書き。