“若狭先生”こと若狭留美。
コナンを上回る推理力を見せたり、男性三人を制圧する戦闘力を発揮したり、APTX4869の被害者リストを持っていたりと、怪しさ抜群のニューフェイスです。
しかし、じっくり考察してみるとどうやら敵ではなさそう。さらには意外な人物との繋がりも見えてきました。
ということで、今回は若狭留美を徹底考察。その正体と目的、羽田浩司との関係性にも迫ります。
果たして彼女はラムなのか、浅香なのか?
若狭留美はRUM(ラム)ではない
最初のテーマは、最もホットトピックな「若狭留美はRUM(ラム)なのか?」から。
APTX4869の被害者リストを持っていることから、ラム疑惑を一気に深めた若狭留美。ですが、彼女はラムではないと思います。根拠は以下の3つ。
根拠1. 名前のアナグラム
最初の根拠は、名前のアナグラムです。若狭留美をアルファベットに変換し、並べ替えると「IM ASACA RUM」(Wは反転してM)になるのは有名な話。ですが、じつはこのアナグラムには6通りの解釈があります。
- IM ASACA RUM(私は浅香でありラムである)
- ASACA IM RUM(浅香へ、私はラムである)
- RUM IM ASACA(ラムへ、私は浅香である)
- RUM WAS ACAI(ラムは赤井だった)
- ACAI WAS RUM(赤井はラムだった)
- IM CARASUMA(私は烏丸である)
①と②の場合
まずは①と②ですが、この可能性は低そうです。理由は簡単で、ラムが自らの正体を明かすとは思えないから。
ラムは組織のナンバー2。つまり、ボスの信頼をだれよりも獲得している人物です。言い換えれば、それはボスの意向にだれよりも忠実な人物ということ。あの方は慎重居士なので、ラムのリスク管理も徹底されていると考えるべきです。仮に浅香をおびき出すためだったとしても、自らの身を危険にさらす真似はしないでしょう。
黒田「帝丹小学校教師…若狭留美…」脇田「こいつァトンチが…利いてるねぇ…」
(名探偵コナン92巻より引用)
▲実際、黒田と脇田に名前のアナグラムを見破られています。①にせよ②にせよ、迂闊にリスクを背負い、おまけに見破られたのだとしたらマヌケすぎる。
ジェイムズ「ついに組織の幹部の1人『ジン』と呼ばれる男の仕事に漕ぎ着けたんだ…その男さえおさえればボスまで辿り着けると踏んで、我々FBIもその仕事の集合場所に先回りし、身を潜めていたんだが…」
(名探偵コナン58巻より引用)
▲FBIは、ジンを確保すればあの方までたどり着けると踏んでいました。当然、ラムを確保した場合も同様でしょう。となると、ラムの行動は自ずと慎重を期したものになるはず。
④と⑤の場合
次に③を一旦保留し、④「RUM WAS ACAI(ラムは赤井だった)」と⑤「RUM WAS ACAI(赤井はラムだった)」を見ていきましょう。
この二つは同じ意味で、「赤井=ラム」を示しています。赤井秀一がラムでないことは明白なので、仮にこのアナグラムが成り立つとしたら父・務武のほう。
しかし、その線は薄いでしょう。務武がもしラムだったなら、秀一は諸星大として組織に潜入できなかったはず。
「RUM WAS ACAI(赤井はラムだった)」は過去形なので、いまは別の人物がラムを襲名したとも考えられますが、これもナシ。ジンは羽田浩二事件を「ラムのぬかった殺し」と話しているため、17年前のラムと現在のラムは同一人物。
赤井「まあ、両目をえぐられた後でいいなら…いくらでも話を聞くぞ…」
(名探偵コナン92巻より引用)
▲どちらかというと、務武はラムを追い詰めた人物だった気がします。務武の駆使するジークンドーには目潰しの技がありますからね。ラムを隻眼にしたのは務武かも。[/col2] [/colwrap]
メアリー「行け秀一!その熱病でお前の命が尽きるまで‥真実を覆い隠す霧を一掃しろ!!」
(名探偵コナン92巻より引用)
夫になりきったメアリーのセリフ。このセリフ通りの人物像なら、務武は工藤優作や服部平蔵と同じく正義のパパ。
⑥の場合
では、⑥「IM CARASUMA(私は烏丸である)」のパターンはどうでしょう。
「CARASUMA」とは、40年前に死没した裏社会のフィクサー・烏丸蓮耶のこと。シルエットのみの登場ですが、さすがに若狭とは似ても似つかない外見なので、単純に若狭=烏丸ではなさそう。
烏丸の子孫という可能性はありますが、それならおそらく組織の一員のため、①や②と同じく正体は明かさないはず。しかも、コードネームではなく本名をさらすわけですから「ASACA IM RUM(私はラム)」よりよっぽどヒドイ。
なら、烏丸の関係者をおびき出そうとしている線はどうか。これはありえます。そもそも「ASACA RUM」というアナグラム自体、作者が烏丸をもじって作った可能性が高い。ラム編に烏丸を絡めてくる展開はあってもおかしくありません。
また、以下の記事でも考察しましたが、そもそもあの方の正体は大黒連太郎(烏丸)である説が濃厚。それを踏まえても、アナグラムを「CARASUMA」と解釈するのは妥当でしょう。
しかし、烏丸の関係者をおびき出すのは対象が広すぎる。烏丸はコナン世界において、歴史上の有名な犯罪者。彼に関心を持つ人物は多そうなので、このアナグラムではターゲットをピンポイントでおびき出せず、烏合の衆を引き寄せてしまうかもしれません。
そのため、可能性としてはありえるものの、どちらとも解釈できるのが現時点での落としどころですね。
残るは③
ということで、残るのは③「RUM IM ASACA(ラムへ、私は浅香である)」。若狭は浅香であり、ラムをおびき出そうとしていると推理できます。
⑥の可能性も否めませんが、今回は③であると仮定して話を進めていきましょう。大局的に見れば、③でも⑥でも若狭考察にはさほど影響しませんからね。
ちなみに、若狭の正体が浅香でもラムでもなかった場合、羽田浩司事件の関係者をおびき出すために①「IM ASACA RUM(私は浅香でありラムである)」を騙った可能性はあります。
とはいえ、後述の理由から若狭=浅香は濃厚ですし、少なくともラムではないことに変わりはありません。
根拠2. 灰原からの信頼
二つ目の根拠は、若狭が灰原からの信頼を勝ち取っていること。これって、じつはかなり強力な裏づけです。
まず、灰原はキャンプ場の事件で、若狭から組織の気配を感じ取りました。これにより若狭=組織に所属した経験の持ち主なのが確定。
灰原「この人…右目が見えてない!?」
(名探偵コナン93巻より引用)
おまけに若狭の右目が見えていないことも発覚。ラムの特徴と一致するので、一度は警戒を強めた灰原でしたが……。
灰原「言っとくけど私、好きだから若狭先生…だから悪く言わないでくれる?」
(名探偵コナン93巻より引用)
事件の最後には、若狭に対する警戒心はすっかり解けています。
組織の気配を放ち、ラム疑惑まで浮上した相手への警戒を解くからには、疑惑は晴れたということ。灰原にとっては生死を左右する問題なので、「歩美ちゃんを助けてくれたから」みたいな感情的な理由でもないでしょう。
じつは、若狭の目が見えていないと気づいてから、灰原は若狭をじっくり観察しています。

名探偵コナン93巻より引用
▲少年探偵団が前を見ているのに対し、灰原だけは若狭を凝視。

名探偵コナン93巻より引用
▲重要なのはこのシーン。灰原は、コナン不在だったこのタイミングで、若狭=ラムではないと確信できる出来事に遭遇したのではないでしょうか。
コナンは若狭を疑っているのに灰原だけが無警戒なのは、二人の持つ情報に差があるということですからね。しかも、警戒を好感に変えるほどの情報が。
根拠3. 灰原が命を狙われていない
「もしも本当にあの黒田って人があなたの疑うラムで…私の顔をあんなに近くで見たのなら…私が組織を裏切ったシェリーだと感付いて今頃はもう博士の家に押し入っているはずだけど…」
(名探偵コナン87巻より引用)
このセリフはごもっとも。組織のナンバー2にあたるラムは、当然APTX4869の本来の効果を知っているはず。また、17年前にはすでに組織に所属していたため、幼少期の宮野志保も見たことがあるでしょう。つまり、ラムと面識を持ったら灰原は命を狙われる。実際、同じ条件がそろったとき、ピスコには殺されかけています。
となると、灰原と面識のあるキャラクターはラム候補から外れることに。これで若狭だけでなく黒田もシロですね。
アルファベットは、WAKASA RUMIですよ。
Mは一つだけです。
コメントありがとうございますー!
あ、説明不足でした。Wを反転させてMってことですね。
WAKASA RUMI
↓
ASAKAW IMUR
逆から読んでも「わかさ るみ」
トンチが利いてるの意味はコレ?それとも先生のただのお遊びですかね?
片目がない。eyeがない。iがない。
rumiからiを引いてrumでは?
京都の烏丸通りと福井の若狭町は側近ですからね。
若狭=烏丸の側近と解釈できてトンチが利いてる。
No.2も背番号2→キャッチャー→女房役→ボスの妻
と解釈できる。
ちなみにバーボンの時は「探り屋」で私立探偵の安室がバーボンでした。
義眼や眼帯というより目が一つってことが重要
義眼(隻眼、眼帯)だから、eyesじゃなくeye→AI
Rumは、ベーカー街みたいな人格もったAIなんじゃないかな
コナンが指摘してたけど
karasumaじゃなくcarasumaなのはcomputer の「C」
ボスも烏丸の人格をもったAI
七つの子が機械音なのも暗示的
Rumには手足となる駒が何人もいて
だから男のような女… 印象が一定ではない
脇田はたくさんの駒のうちの一人
彼のコードネームはTime is money
ラム編はアナグラムが多いのもAIぽい。
アニメしかみてないけど緋色の最後のアガサの手品で
【4つとも外れ】or【4つとも当たり】、トリックなんて種を明かせばそんなもんみたいな描写あったから
Eyesではなくeyeが4人とすると、無理矢理だけど、若狭、黒だ、脇田、キュラソー(?)
全員、Rumの駒、または、かつて駒だったことがある。現役なのが脇田?
錯視を扱った毒と幻のデザインも副題がeyeで
まともに見れない幻、みたいなこと平次がいってた。
95巻で若狭の眼鏡の縁の色が白→黒に変わってくるんだよな。
ちなみにエレーナは黒縁の眼鏡。
95巻のエレーナと厚司の会話も気になる。
エレーナが厚司を烏丸グループに入るように誘導してるようにも見える。
子供が出来たなら最初に子供のことを話して「家族のため」で済む話し。
なのに研究施設やらスポンサーやら子供より烏丸グループのことを優先してる。
本当にエレーナって死んでるんだろうか…?
そもそもエレーナは烏丸側の人間なのではないかな?
白鳩製薬から厚司を引き抜く為に結婚したとかさ。
もしもエレーナが生きてたら6つめの幼児化を知るルートが出来る。
一応、エレーナの死は作者が明言してるので確定ですね。エレーナの性格も「エンジェル」をベースに作られてるので、あえてひねって悪人説を考える理由はないかなと。
あと、エレーナの死の理由に関しては、実はちゃんと全貌を推理できるように作られてるので、またどこかで記事にします!