名探偵コナン1065話 感想&考察。ラムの正体は脇田で確定。ラム考察は第二幕へ【サンデー感想】

お久しぶりです。名探偵コナン1065話「狩人と獲物」感想&考察です。

ラムに関する情報が次々と明かされているFBI連続殺人事件。これまでラム=脇田説を提唱してきましたが、今回でそれが決定的になったと思います。

この記事では、

  • 新たなヒントから伺えるラムの正体
  • 今回で消滅した、ラム=脇田説を否定する最後のパターン
  • 安室さんの「せっかち」というヒントの意味
  • ラムの顔または本名はすでに登場している

など、脇田がラムである根拠をお話ししながら、名探偵コナン1065話から気になったポイントを考察します。

 

ネタバレ注意です。また、こちらはTwitterに掲載した内容を加筆・修正したものになります。 

 




1. ラムに関する新たなヒント

ウォッカ「大男だとか女のような男とか老人とか義眼とか噂されてるが…ジンの兄貴が言うには…確かなのは義眼だけで後はほぼ護身の為にRUM本人が流した偽情報らしいよ…」
(名探偵コナン1065話より引用)

まずはジンの証言により、ラムの特徴とされていた「女のような男、大男、老人」がブラフだと発覚。女のような男=若狭、大男=黒田とすると、脇田がラムである可能性はさらに高まりました

まあ、あくまでも「ほぼ」という表現なので、「女のような男、大男、老人」のなかに本物の情報を紛れ込ませている可能性も。また、若狭は正確には「男のような女」なので、この情報だけで候補から外すのは早計。

 

とはいえ、これまでの描写からして、若狭と黒田がラムである可能性は極めて低いです。

さらに青山先生が「ラムは若狭、黒田、脇田の誰か」と明言していることを踏まえると、ラム候補は実質的に、

  1. 脇田兼則
  2. 3人の中にはいないものの、若狭、黒田、脇田のどれかがラムの本名

というパターンのどちらか。

 

ですが、後者の可能性は「顔を変えてふざけた名前を名乗っている」というヒントにより、ほとんど消滅したのではないでしょうか。

ウォッカ「顔を変えて…ふざけた名前を名乗ってるって…」
(名探偵コナン1065話より引用)

ラムが3人の中にいない場合、ラムの本名を名乗っているのは影武者ということになりますが、ラムが偽名を使っているのに、影武者がラムの本名を名乗るのはおかしい。

 

ちなみに、脇田が公安の人間で、ラムを誘い出すためにラムの本名を名乗っているというパターンもなさそう。

脇田は安室さんと警戒し合ったり、コナンに疑いの目を向けたりしているので。黒田から連絡を受けた高明が、脇田の前で安室さんと初対面を装っていたこともありました。

 

これらを総合すると、脇田は組織の人間である可能性が高い。そして、影武者ではない以上、ストレートにラムであると考えるのが妥当だと思います。

 

2. ラムの性格と「せっかち」

また、今回のシリーズでラムの性格もかなり浮き彫りになっています。

「ブラフの情報を流す」「組織のメンバーにも顔や声を明かさない」というのは、とても慎重な行動。安室さんの言っていた「せっかち」とは真逆です。

安室「ヒントとして君に言えるとしたら…その人物はとてもせっかち…って事ぐらいかな?」
(名探偵コナン1029話より引用)

つまり、「せっかち」は性格を指しているヒントではない。シンプルに「脇田兼則=時は金なり」のアナグラムを指していると考えるのが自然です。

 

以下の記事でも書きましたが、そもそも若狭、黒田、脇田は全員が「せっかち」と解釈できる行動を取っており、性格を指しているとしたらヒントとして機能しません

名探偵コナン1029話 感想&考察。“せっかち”が示すラムの正体とその野望【サンデー感想】

2019年3月1日

 

まあ、性格について言い出したら、脇田はこれまでコナンや安室さんにカマをかけたり、眼帯を外す素振りを見せたりと、大胆不敵な行動を取っています。

その点はラムの性格と矛盾するため、一考の余地はありますね。

 




3. ラム考察は第二幕へ

このように、脇田がラムであることが決定的になった今回のシリーズ。

もしかしたら、物語は「ラムの正体は誰なのか」ではなく「脇田の正体は誰なのか」を考えるステップへと切り替わりつつあるのかもしれません。

 

以前からお話ししている通り、青山先生は若狭、黒田、脇田の登場前に以下の発言をしています。

青山先生「じつは もうラムは でてたりしてw」
(どうぶつの森のコメントより引用)

さらに、このコメントに対するファンからの質問にはこのように回答。

青山先生「まぁ、ある意味ぃ…名前は出てきてない。う~~~ん」ファン「顔は出てきていますか?」青山先生「どうでしょう(笑)。出てきたりしてってことは、出てきてないかもしれないんだよ?」(一部略)
(青山先生と話そうDAY2017より引用)

「名前はある意味出ていない」ということは、裏を返せば「ある意味出ている」。

まあ、「ある意味」という言葉が「名前は出てきてない」とつながっているのかは微妙なので、単純に名前は出ていないという意味かもしれません。

顔についてもはぐらかしているので、ラムはすでに顔出ししている可能性もありますね

 

そして今回、ラムが変装していることが正式に明かされました。つまり、3人の誰がラムなのかを暴くだけでなく、その本名を暴くのがラム考察の本番。

いわば、青山先生はラムの正体に対して二重のサプライズを用意しているということ。

 

以前、その候補の一人として「天国へのカウントダウン」に登場した常盤金成を挙げましたが、彼についても動画などで深掘りできたらと思います。

 

4. 次回の展開

最後に次回の展開ですが、キャメルは生き残りそうですね。

キャメルの体をよく見るとガムテープで何かを貼り付けており、撃ち抜かれているのもその辺り。

血糊入りの帽子を使用する伏線を踏まえても、トリックを使っているのは確実です。貼り付けているのはコピー機のインクでしょうか。

 

キャンティが心臓を外したとも考えにくいですし、最後のコマで赤井さんのライフルの銃口が隠れているため、キャメルを狙撃したのは赤井さんかも。

前のめりに走っていたはずのキャメルが、後ろに倒れるような格好になっているのも不自然です。後ろから撃たれたように見えて、実は前から撃たれているとか。

あとはキャメルが水中に飛び込んで、死を偽装する算段かなと。

 

その場合、赤井さんとキャメルの位置関係が微妙ですが、赤井さんなら跳ね返りを利用して標的を狙撃できる気も。これまでもジンのライフルのスコープやらパイプの穴やらをピンポイントで撃ち抜いていますし(笑)。

問題は防弾の方法ですが、よくわからないので大人しく次回を見守ります。最初はコピー用紙の束を使ったのかと考えたものの、必要な枚数からしてあまり現実的ではなさそう。

 

また、優作はラムの作戦を見破っている様子なので、組織の想定より早く消防艇が到着する流れかなと。

コルンがキャメルのことを思い出すのかも気になりますが、顔をペイントしているおかげで正体がバレずに済むのではないでしょうか。

 

Twitterでもショートな考察を更新中。








3 件のコメント

  • いつも非常に興味深く拝見しております。

    今後のブログの掲載の際に、よろしければぜひ考えを教えていただきたい(触れてほしい)ことがありますのでご連絡しました。

    (1)ラムは赤黒クラッシュの老人のようになっていますが
    二重に変装しているという可能性についてはどうお考えですか?
    私としては、ラムが素顔でライにあったとはとても思えません(ハイリスクで軽率な行動すぎます)。

    (2)黒の組織のボスについては、烏丸というのがネット上の多くの見立てですが、この見立てについてどうお考えですか?
    本作において、ボスの正体を突き止めることは相当な重要シーンかと思いますが、それを主人公であるコナンが突き止めていないということが、自分には不思議に感じます。

    [漫画として]という点で正攻法の考察ではありませんので、Hiroさんの正攻法の考察を披露いただければと思います。

    長文となり申し訳ありませんが、ぜひご検討いただければと思います。

  • ラムは確かに(?)脇田ですが、青山先生がラムは皆の予想通り脇田だとこんなにあっさりと明かすもかな?と思う。
    ラムは複数いる又は脇田は「影武者」のラムなんじゃ無いかと…
    既にバーボンがコナンや小五郎などを探っているのに何故、小五郎の弟子入りしたのか?

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    ABOUTこの記事をかいた人

    子供の頃にベルモットの変装トリックに騙されて以来、生粋のコナンファン。考察は「DEATH NOTE」などにも似た頭脳エンタメだと思います。読み物として面白くなるように「わかりやすさ」と「サプライズ」を大切にしています。本業も物書き。