脇田兼則の正体はラムの影武者?「脇田=ラム」を否定する5つの理由【名探偵コナン考察】

謎の板前・脇田兼則。

若狭留美・黒田兵衛を含む3人の中では、“ラムの筆頭候補”とも呼ぶべき人物です。事実、脇田の正体に関しては、“ラム濃厚”であることを以前の考察でもお伝えしました。

しかし、別角度から考えれば、脇田には別の正体があるとも推理できます。それが、「脇田はラムの影武者である」という説です。

 




脇田はラムの“影武者”ないし“協力者”の可能性も

脇田考察については、以前こちらの記事にて書かせていただきました。

脇田兼則を徹底考察!“ラム濃厚”である理由と、新一を調査する動機とは?【名探偵コナン考察】

2018年4月13日

察しの良い方ならお気づきだと思いますが、この記事では執拗に「候補者3人の中にラムがいるなら脇田」という言い回しをしています。

つまり、候補者3人の中にラムがいないパターンもあり得るということです。

 

上記の考察を経て、脇田について確定したのは「組織のメンバーであること」「小五郎と新一を調査していること」の2点。これは、ラムである条件の一部ではありますが、ラムである証拠にはなりません

あくまでも他の候補者がこの条件にヒットしないから、消去法でラムの可能性が高いだけです。

 

今回、青山先生の仕掛けてきた“ラム当てゲーム”が、もし「若狭、黒田、脇田の中からラムを当ててね」というルールではなかったら?

当然、脇田には別の正体が用意されていることになります。そして、それはおそらく「ラムの影武者」という立場だと思っています。

 

根拠1. 影武者の存在は当初から匂わされていた

灰原「屈強な大男だとか…女のような男とか…年老いた老人とか…それらが全部影武者だって言ってた人もいたわ…」
(名探偵コナン86巻より引用)

そもそもラムは、当初から影武者の存在をほのめかされていたキャラクター。

今のところ、「女のような男」「年老いた老人」「屈強な大男」という特徴は、1人の人物を表していると考えられています。「長髪」「杖をついている」「大男」である大和刑事のようなパターンですね。

しかし、純粋に3人の影武者がいると考えれば、辻褄はすんなり合います。

 

おまけに、この3つの特徴は、「脇田=ラム」を否定する根拠にもなる。

なぜなら脇田は、女のような男とは程遠く、屈強な大男にも見えません。老人と言えなくはないですが、髪も黒いしさすがに強引。

 

「料理上手」「初老」「昔は屈強だった」と無理やり説明することはできるものの、それでは伏線を張る意味がない。伏線は、回収されたときに納得できるからこそ痛快さも生まれます

たとえば、新出先生がベルモットに入れ替わった前後で、メガネのツルが変わっている件は代表的。伏線の回収後、ひと目で「そういうことだったのか!」と納得できますよね。

 

こう考えると、「脇田=ラム」だと全ての謎を説明しきれない。

もちろん、今後の描写によって辻褄を合わせてくる可能性はありますが、現時点では「脇田=ラムの影武者」のほうがストンと腹落ちするのも事実です。

 

根拠2. 脇田は変装を施していない

この3つの特徴は、いずれも見た目の印象。ならば、脇田がベルモットの手を借りて変装しており、本来は別の見た目だとすれば「脇田=ラム」でも成り立ちます。

しかし、その可能性は限りなく低いでしょう。なぜなら、脇田は眼帯をしているから。

 

もし脇田がラムの変装なら、眼帯をつける必要はありません。ベルモットの変装術は、完全なる別人へと仕立て上げるものですからね。目にどんな傷跡があっても、隠蔽は容易でしょう。

例外として、眼球そのものを失っている状態だと、ベルモットの変装術でも隠し切れないとは思います。

ですが、上記の考察にも書いた通り、コナン世界における義眼は「本物の眼球そっくりの器具」。眼球を失ったときに義眼を使わない理由はないため、少なくともラムの目は(たとえ義眼だとしても)存在するはずです。

 

となると、あり得るパターンは、

  1. 変装していない
  2. 変装した上で、あえて眼帯をつけている
のどちらか。

 

①なら脇田の見た目と3つの特徴は食い違うことになりますし、②なら傷跡を隠した上で(あるいは最初から隠したいものなんてないのに)わざわざ眼帯をつけているので、ラムの振りをしているとしか思えません。

 

根拠3. 「Time is money」は、読者ではなく安室に向けたアナグラム

ラム「工藤新一の情報を要求する…Time is money!急げよバーボン」
(名探偵コナン1008話より引用)

安室に届くラムからのメールには、毎回「Time is money」の一文が入っています。

「Time is money」を和訳すると「時は金なり」。これをローマ字に変換し、並び替えると「WAKITA KANENORI」。このアナグラムは、「ラム=脇田」を示す作者の演出であると考えられています。

 

しかし、これが単なる作者の演出ではなく、安室とラムの間で取り決めたサインだとしたら?

たとえば、「今回の送信者はラム本人ではなく、Time is money=影武者の脇田兼則だよ」と安室に伝えるサインだったなら、いかがでしょうか。

「Time is money」は読者に向けたアナグラムではなく、安室に向けたアナグラムだった可能性が浮上します。

 

仮説はこうです。

ラムには複数の影武者がいて、その1人こそが脇田。彼らはラム自身に捜査の手が及ばないように、普段からラムの振りをして行動している。組織の下っ端などは、本当に彼らをラムだと思い込んでいる。

しかし、安室のような一部の幹部になると別で、影武者の存在を知っている。なぜなら、優秀な幹部に対しては、ラム直々に指示を送りたい場面も出てくるから。つまり、ラムからの指示は影武者を介して送られる。

 

影武者は複数いるので、単にメールの差出人を「RUM」にするだけでは、誰からの連絡かわからない。そこでラムが考えたのは、メールの文中に差出人を暗示するサインを入れる方法。これにより、誰からの連絡なのかを受信者に伝えることができる。それこそが「Time is money」だった。

安室に送られた「工藤新一の情報求む」のメッセージも、脇田を介して伝えたラムの意思。これなら辻褄は合うのではないでしょうか。

 

根拠4. 「Time is money」はラムではなく脇田を示すアナグラム

また、そもそも混同しがちですが、「Time is money」はラムを示すアナグラムではなく、脇田を示すアナグラム。

もし「脇田=ラム」だった場合、ラムは自分の名前を文中に入れていることになります。しかし、末尾で「ラム」と名乗っている以上、そんなことをする理由は皆無。

自分の口癖である「Time is money」を偽名として使っている可能性はありますが、だとしたら安室へのメールに毎回「Time is money」を含めるのは危険。メールが外部に漏れた場合、誰かが「Time is money」をアナグラムだと気づき、脇田兼則にたどり着くかもしれません。まさに私たち読者のように(笑)。




根拠5. ラム初登場回に出てきた「インチキ」というセリフ

根拠と呼ぶには頼りないですが、もうひとつ。ラムの初登場回における赤井とジョディのやり取りは、ラム編を暗示しているようにも見えます。

ジョディ「インチキ?」赤井「トリックなんてタネを明かせば大体そうなるよ…」
(名探偵コナン85巻より引用)

これが「ラム編ではインチキを仕掛けるよ」という青山先生からのアナウンスだとしたら、「ラム候補者は3人の中にいると見せかけて、全員ミスリード」である可能性は十分にあります。

 

また、このシーンでインチキと言われている阿笠博士のトリックも、「4つの紅茶のうち1つが当たりと言っておいて、実は全てハズレ」というもの。

コナン「オメーらの所へ持って行く前に4つの紅茶全部にお酢を入れてたんだよ!」
(名探偵コナン85巻より引用)

ラム候補者の頭数に領域外の妹も含めれば、脇田、若狭、黒田と合わせてちょうど4人。数字もドンピシャで一致します。

 

「領域外の妹を含めるのは強引では?」と思った人もいるかもしれません。しかし、作中では領域外もラム候補者として描かれています。たとえばこのシーン。

沖矢「その世良さんの周りに変わった人とか見かけませんでしたか?」蘭・園子「変わった人?」沖矢「そう、例えば…絶えず周囲を警戒識見な相手なら瞬時に制圧する能力に長けた…『浅香』という名の…」
(名探偵コナン90巻より引用)

赤井は世良と浅香の繋がりを疑っています。「絶えず周囲を警戒し、危険な相手なら瞬時に制圧する人物」は領域外の特徴と一致するので、これは「浅香=領域外の妹」と思わせるためのミスリード。

そして、当時は「浅香=ラム」とされていたことを踏まえると、この描写は「ラム=領域外の妹」に見せかけている。つまり、読者の認識では「ラム候補者は3人」ですが、作者の認識では「ラム候補者は4人」なのだと思われます。

 

余談ですが、赤井が世良の近くに浅香がいると予想したのは、おそらく浅香の正体を知っているから。そして、赤井と優作が「CARASUMA」のアナグラムを解けたのも、浅香を知っている赤井が「ASACA RUM(=浅香はラムである)」という解釈のおかしさに気づけたからだと思います。

浅香は誰なのか、なぜ赤井と繋がっているのか気になる人は、以下の記事をどうぞ。

若狭留美(若狭先生)を徹底考察!正体は浅香?ラムではない根拠とは?【名探偵コナン考察】

2017年12月7日

 

脇田がラムじゃなかった場合、本物のラムは誰?

さて、脇田がラムの影武者だった場合、残るのは「本物のラムは誰なのか?」という疑問。大前提として、若狭や黒田ではないと思っています。それは他記事でも否定した通り。

黒田兵衛の正体を考察!ラムではない根拠と浮かび上がる公安説【名探偵コナン考察】

2017年12月20日

では、「それ以外の誰なのか?」という部分ですが、これは別記事にて考察させてください。

というのも、この3人以外の候補者となると「赤井務武」「羽田浩司」「高飛車な女」「ジュノ・グラス」「常盤栄作」などなど、全くの新説を展開しなきゃいけないんですよね。それなりのボリュームになってしまうので(笑)、今回はここまで。

今後も「ラムは誰なのか?」をテーマにさまざまな伏線を拾っていく予定ですので、よろしくお願いしますー!

 

考察の結論

3 Lines Summary

  1. 脇田はラムの影武者である可能性も高い
  2. 脇田は変装した姿ではない or 変装した上であえて眼帯をつけている
  3. 「Time is money」は読者ではなく安室に向けたアナグラム
Twitterでもショートな考察を更新中。








1 個のコメント

  • 考察拝見しました。私もラムは三人の中ではないと思っています。つまりラム自身は目が見えない、もしくは動くことができないのではと思っています。例えば、ラム本人は海外にいるとか。それなら工藤新一の情報を知らない理由にはなります。
    ゼロの執行で、協力者を前面に出していたのが引っかかっていました。協力者=影武者という意味だったら面白い展開になりそうですね。

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    ABOUTこの記事をかいた人

    子供の頃にベルモットの変装トリックに騙されて以来、生粋のコナンファン。考察は「DEATH NOTE」などにも似た頭脳エンタメだと思います。読み物として面白くなるように「わかりやすさ」と「サプライズ」を大切にしています。本業も物書き。