今回は、名探偵コナン1028話「雪山の山荘」の感想&考察です。
ツイッターにもまとめましたが、犯人はおそらく読めたと思います。さらには次の暗号と、じわじわと迫る「安室と高明の接触」についても考察しました。
次なる暗号は「書斎でチェンジ」
まずは今回、新たに追加された暗号について。
1027話の考察でも書いた通り、暗号は野球のダイヤモンドに見立てて作られています。そして、暗号のマスにピッチャーやキャッチャーといったポジションを当てはめ、それを守備番号の順に読んでいく。
すると、2枚目の暗号は「トイレでワンナウト」、3枚目は「風呂場でツーアウト」だとわかります。
言うまでもありませんが、トイレや風呂場は事件現場、アウトは殺害を意味している。
この流れだと、次の暗号は「○○でスリーアウト」ですが、2文字の部屋はないため、合計9文字に収まりません。
となると、スリーアウトと同じ意味を持つ「○○○○でチェンジ」でしょうか。だとすれば、文字数が一致するのは「書斎でチェンジ」だけ。
次なる暗号は「書斎でチェンジ」になるのかな、と予想しておきます。
ティッシュ箱のトリック
続いて、西野がティッシュ箱を使って部屋割りを決めたシーンについて。これはトリックだと思います。
おそらくこの紙は、9等分したうちの真ん中の紙。真ん中の紙だけは四辺が切れ目になるので、ティッシュ箱のなかで探っても手触りで判別できます。
実際、よく見るとほかのキャラクターの紙は四辺のどこかが直線で、和田の紙だけ四辺がギザギザ。
「トイレでワンナウト」という暗号を用意した犯人にとって、殺す相手以外の人間、特にコナンや安室たちをトイレに割り当てるわけにはいきません。つまり、部屋割りに何らかのトリックを仕掛けるのは確実。
そして、このトリックを使うためには、
- 紙に部屋割りを書く
- くじ引きを行い、紙を配る
という2つの作業を犯人自ら行わないといけません。その役割を担っていた西野こそが、おそらく犯人だと思います。
トランプの汚れは「西野の方便」
お次に、安室がトランプの汚れを指摘されたシーン。もしかしたら組織編に繋がる伏線?とも思いましたが、おそらく大した汚れはついていません。
これはティッシュ箱のトリックへと誘導するための、西野の方便。
事実、トランプに目立った汚れは描写されていません。
もし汚れに意味があるなら、それをコナンに読み解かせたり、安室に回想させたりするために、汚れの形状などをしっかり描写すると思います。そうしていないということは、汚れに意味がある可能性は低い。
その他の気になる4つのシーン
その他、気になる4つのシーンにも軽く触れておきます。
女房
まず、藤出の言った「女房」という言葉ですが、これは野球のキャッチャーのこと。ピッチャーにとっての女房、という意味で呼ばれています。
そして、藤出は「最初に殺されるのは女房の…」と話しています。つまり、最初の被害者である和田はキャッチャーで、日原とバッテリーを組んでいた可能性が高い。
丁度いい広場
「ああ、教会のそばに丁度いい広場があってね…」
(名探偵コナン1028話より引用)
次に見ていきたいのがこのセリフ。これは野球をするのに丁度いい広場のこと。
大和「トンネルを抜けた先はその潰れた教会ぐらいしかねぇから後回しにされてんだ!!」
(名探偵コナン1028話より引用)
野球には広いフィールドはもちろんのこと、ひと気のなさも必要です。よくある昔のアニメのように、打球で窓を割ってしまう危険性もあるので(笑)。
この教会は人里離れた場所にあるらしく、確かに野球には丁度いい。
子供の頃よくここで遊んでいたから
さらに川崎は教会について、「子供の頃よくここで遊んでいたから」とも話しています。
この発言には少し違和感。彼らは「同じ高校の同級生」ということでしたが、高校時代を「子供の頃」と表現するかは微妙なところです。
また、彼らはおそらく野球をやっており、西野はキャプテン。キャプテンのいる部活なら「遊んでいた」とは違います。
もしかしたら彼らの付き合いはもっと長いのかもしれません。高校の同級生なのは嘘ではないと思いますが、もっと古くからの幼馴染だったとか。
殺人のトリックについて
そして、殺人のトリックについて。殺害された和田は、額にダーツがキレイに命中しています。
犯人がもし直接手を下したなら、正面からキレイに突き刺すことは不可能。おそらく犯人は、自動でダーツが発射される装置を仕掛けたのだと思います。
現場はトイレの奥なので、仕掛けを設置したのは掃除用具入れか何かでしょうか。
ただし、ピンポイントで額に命中させるためには、扉を開いたら発射されるような単純な仕掛けでは不可能。どこかを覗き込んだときに発射されるような仕掛けだったのだと予想できます。
安室と高明の接触は近い?
最後に、今回のシリーズで最大の注目ポイントである安室と高明の接触について。
早ければ、次回にも接触するかもしれません。なぜなら次回、小五郎はおそらく大和へと殺人事件の発生を報告するから。
もちろん、教会への道は雪崩によって塞がれており、長野県警がすぐに駆けつけることはできません。ですが、現場を記録するために、写真を撮るのは確実。
もしかしたらその際に、動画やテレビ電話を使用するかもしれません。安室の姿や声がそこに映り、高明の目に触れる可能性はあります。
仮にそうならなくても、事件解決後に何らかの形で接触するのは間違いなさそう。
そして接触すれば、高明は何らかの反応を見せると思います。というのも、安室と高明はおそらく顔見知り。
由衣「東都大学法学部をトップで卒業したにもかかわらず、キャリア試験を受けずにノンキャリアで県警本部に入ったんだけど、ある事件が元で新野署に入った変わり者で…」
(名探偵コナン65巻より引用)
高明は東都大学在学時、スコッチと同じ東京に住んでいます。兄弟の関係は極めて良好だったため、東京で会うこともあったはず。
スコッチはその際に、親友の安室を兄へと紹介していたのではないでしょうか。スコッチは幼少期にも高明に「ゼロというあだ名の友達ができた」と連絡しており、自分の友人を紹介することに積極的なタイプ。
果たして2人の接触は、物語にどんな影響を及ぼすのでしょうか。今後の展開に注目していきたいですね。
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